ラモーの「未開人」がアタマから離れない
ここ数日、私のアタマのなかでは常に、ラモーの「未開人」のリズムとメロディーが鳴っている。
ことの起こりは、自宅にピアノを置かない主義のフランス人ピアニスト、アレクサンドル・タローの記事を書いた時、彼のインタビューをYouTubeで聞いてからである。
kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com
下の動画では用意されたインタビュアーの質問にタローさんが答える形式になっているのだが、一番最後の質問(4:22~)で「あなたの好きなアンコール曲を教えてください」というのがあった。
タローさんは「ラモーの未開人と、スカルラッティのソナタ ニ短調が好きで、それらをもう9年~10年も弾いている」と答えている。
そしてそのバックに流れている曲があまりにステキなので、ラモーかスカルラッティのどちらかとは思ったが、悲しからずや浅学の身、わからなかったのでIphoneのshazamに聞いて見た。
そしたら「ラモーの未開人」だと答えてくれたのだ!
オラフソンの演奏によるラモー「未開人」
あれ、そしたらこの題名はどこかで聞いたか、見たことがあったぞ!
よぉく考えたら私がバッハではイチオシのオラフソンもレコーディングしているのだ!
しかしこれを最初にオラフソンで聞いた時はそんなに印象に残らなかった。
なぜだろう?
でも再度聞いてみると、テンポは速すぎ?と思うものの、やはりこの曲は大好きだ!と再認識した。
よぉし、それでは今度は楽譜探しだ。
ラモー「未開人」をIMSLPからダウンロード
市販されているラモー「未開人」の楽譜はぷりんと楽譜と輸入楽譜が大勢を占めているようだ。
輸入楽譜はお値段が高いので問題外とし、ぷりんと楽譜をダウンロードすることを最初は考えた。
しかし、ぷりんと楽譜はレベルによって編曲がいろいろあるのがふつうではないか?
「未開人」には中級と書かれてあり、それがタローさんやオラフソンが弾いているのと同じかどうか確かめたかったが、SAMPLEの文字がじゃまになってよくわからない。
470円払っても一か所でも違っていたらイヤだなぁと思ったのでIMSLP(国際楽譜ライブラリープロジェクト)で探すことにした。
これがちょっとばかり手間取ったので、覚え書きとして残すことにした。
- まず、IMSLPのサイトから IMSLP: Free Sheet Music PDF Download Nouvelles suites de pièces de clavecin, RCT 5-6 (Rameau, Jean-Philippe) で検索する。
- Scores のところを探すと14種類あるみたいなのだが、私は今回Deuxième suite 14 Les Sauvages #132653を選んだ。
- 右端の歯車のところから、Download 5 files as ZIP file を選んでダウンロード
- 今回は不要な「めんどり」や「エジプトの女」は削除し、「Les Sauvages」(未開人)のみを印刷する。
難所はやっぱりトリルみたい
ざっとみたところ、ぷりんと楽譜と同じなようだ。
そしてどちらも指番号はない。
そしてトリルの入れ方も奏者まかせのようである。
ああ、ここでやっぱり苦手のトリルを何が何でも克服しないといけないなぁと改めて思う、きょうはすでに9月4日。