暑すぎるから涼しくなれる曲が弾きたい
やっと8月になった。
ふだんだったら時の流れの速さにおののきつつ、
「もう、8月? どうしよう!」
となるのだが、今年はちょっと違うようだ。
連日の暑さにもう閉口しており、これがあとまだ少なくとも1か月半は続くのかと思うとげんなりする。
せっかく夏らしくていい曲だと思って選んだナザレーの「オデオン」もあまりやる気がしない。
特にフォルテで連打のあるところなど、連続で部分練習をやっていると、手が疲れるわ、汗もかくわ、もうそうそうに休憩したくなる。
今年はちょっと選曲を間違えたかもしれない。
そう言えば先日、クラシックピアノの先生と、家族連れで出かけるには動物園がいいか、水族館がいいか、という話題になった。
そのとき先生は、
「動物園って、動物がダラーっとしているだけじゃない?
だから水族館のほうが好き」
と言った。
そこから、サン=サーンスの「動物の謝肉祭」のなかの「水族館」がとてもいい曲、という話になったのだ。
聞いていると本当に、水族館の魚になったような気分がするから、私も大好き。
サン=サーンスと言えば「動物の謝肉祭」ぐらいしか馴染みがなく、そのなかでも好きなのは「白鳥」と「水族館」ぐらいなのだが。
2台のピアノの演奏は聞いたことがあるけど、ソロでもあるんでしょうかね」
先生も
「あるんじゃないかしら」
と言ったが、そのままこの話は立ち消えになってしまった・・・
ガルバンの編曲で近藤由貴さんによる「水族館」
それを思い出し、まずYouTubeで「動物の謝肉祭 水族館 ピアノソロ」で検索してみた。
すると一番上にヒットしたのが、近藤由貴さんのピアノ。
わぁーー 夢見るように美しい!
楽譜はどこのを使っているのだろう?と思い、概要欄を読んでみると、Piano Solo Ver. (Arr.by Garban)とある。
ふーん、と思いつつIMLSPで調べてみると、あった、あった。
ガルバンさんの編曲は、4 hands もソロも両方あるみたいなのだ。
そこでソロのほうをちら、ちらっと見てみると、最初のフレーズをみて愕然とした。
ちょっと私には難しすぎるみたい!
でも近藤さんの手元を見ていると、
「ある程度慣れてくると弾けるかもしれない?」と思えてきた。
でも右手13音に対し、左手は6音だよ?
割り切れない部分はどこに押し込めばいいのだろう?
でもこれはアルペジオのよい練習になりそう。
わざわざアルペジオの練習曲を特訓する必要もなく、きれいな音ばかりだから飽きずに続けられそうだ。
全音からでている「水族館」
もし解説文とかを読みたければ、無料楽譜にこだわらずに全音から出ている楽譜を買うのもいいかもしれない。
これだったら「白鳥」もはいっているからかなりおトクかも。
アレンジはGotoさんというかたらしいが、ガルバンさんのより、やさしいのかむずかしいのか?
↓の動画で「水族館」は1:02ぐらいから始まる。
ランラン夫妻の演奏で「水族館」
でもやっぱりピアノソロばかりでなく、作曲者が意図したものに一番近いものを、と思ったらランラン夫妻のになってしまった。
こういうのを聞くと、水族館へ遊びに行ったものの、パパやママとはぐれて迷子になってしまって、不思議な海の世界に連れていかれた子どもになった気がしないか。