夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

あまたのピアノコンクールから趣味の大人向けを選ぶとすると

ツェルニー(中央)ベートーヴェン(左)リスト(右)

きょうはツェルニーコンクールが東京で開催された日

私は定期的に、何も買い物の予定がなくてもヤマハ神戸店に足を運ぶ。レッスンもここで受けていないのだが、基本的に楽器店、書店が大好きなのだ。そしてコンクールやコンサートに関する情報も、最近はなんでもネットで探せるものの、チラシが一斉に展示してあるため、眼に入りやすい。

そんな折、先日は「ツェルニーコンクール」というチラシを見つけた。ヒェー!あのツェルニーにもコンクールがあるのだ!なんでも今年が第1回の開催年で東京ではたまたま本日が開催日である。すでにご存じのかたが多数いらっしゃるだろうから、なにを今さら、ということになるのだろうが、私には「あのツェルニーにもコンクール?」という思いが強かったのだ。

思えば、私がピアノレッスンを2020年に再開したときのS先生は、今の先生と同じくT学園大学出身だったが、ツェルニーはレッスンに取り入れておられなかった。理由は、「ツェルニーは発表会でもコンクールでも弾かないから」であった。今や、ピアノブームの裾野がこれだけ拡がり、ツェルニー100番を対象とするコンクールが開催されるとは、S先生も想定外ではないのだろうか?

ピアノコンクールは花盛り

出生率の低下、人口減少のこの時代にピアノコンクールが花盛りということは、それだけトライする大人の数も増えているということではないだろうか。

いったいこの世の中にはいくつピアノコンクールがあるのだろう?だいたいは作曲家の名を冠したものが多いが、認知度No.1のショパンコンクールからはじめて、チャイコフスキーラフマニノフバッハモーツァルトベートーヴェンリストブルグミュラー・・・私はメンデルスゾーンブラームスはないかと思っていた。ところがどっこい、どちらも国際コンクールがあるのだ。その他、ピティナ全日本ピアノコンクールと数え上げればきりがないほどである。

趣味の大人向けピアノコンクールを考える

けれども、あまたあるコンクールのなかで、私のように単なる趣味でやっている人間には、どのコンクールが向いているのだろうか?

私がこれまで気にしたのは、音大経験者(在学・卒業者)とは別枠があるかどうか、暗譜が必要かということだった。そうすると、これまで調べたところによると、別枠ありは全日本ピアノコンクール、バッハコンクール、エリーゼ音楽祭、暗譜不要はバッハコンクール、エリーゼ音楽祭(予選のみ)ということになりそうだ(ほかにもあったらごめんなさい!)

暗譜がさっぱりできなくなっている私が、先日バッハコンクールにエントリーしたのはまさにその理由だったのだが、音大経験者でない一般Aでも、レベルが高かったのは(神戸では?)今までこのブログに書いてきたとおりである。

もうしばらく比較を楽しむことにしよう

「そしたら、ツェルニーがブルグミュラーにしたらええやん。難しすぎることはないんちゃう?」と思ったりもする。「そやけどなぁ~、ツェルニーやブルグミュラーが好きならわかるけど、ほかにもっとやりたい曲があるのに、なんで今さらツェルニーやブルグミュラーなん?そんなに、なんとか賞が欲しいのん?」と別の声がささやく。まさに悩ましい、というところかもしれないが、生活がかかっているわけではないので、能天気な悩ましさ、というところであろう。

しいていえばクリスマスケーキには、丸形がよいか、ブッシュ・ド・ノエルがいいか、生クリームかチョコレートクリームか、イチゴあり、他のフルーツあり、もっとオリジナリティーに富んだ有名シェフ作、さもなければ去年のようにウチの夫がつくった太めのブッシュ・ド・ノエルか・・・ということろだろう。もうしばらく楽しみながら数あるピアノコンクールを比較することにしよう。