次回も合格しそうにないショパンプレリュード4番
ふと気がつけば、今のクラシックピアノの先生のもとで、ショパンのプレリュード4番をレッスンしていただくのは、次回で3回目となる。
しかし次回でも合格しそうな気がしない。
なぜかというと、この曲、譜読みは超簡単なのに、どういうフレージング、どういう表現で弾けばいいのか悩ましいことこのうえないので、なんとなく家での練習も後回しになってしまうのだ。
先生からは、左手和音を「岩に染入るように」「ほとんど手首をあげないで」、「右手の3連符は『みかん』というように優しく」、とかいろいろアドヴァイスはいただいている。
そのたびごとに自分では理解できたつもりなのだが、家に帰ってレッスン録音を聞くとと、われながら「わぁーーー 下手クソ!」と思わずにはいられない。
本当に大根役者が台本を棒読みしているみたいなのだ。
これを改善するには、まず耳から、と思いYouTubeでのピアニスト演奏動画を漁ることにした。
耳より目が釘付けになるカティア・ブニアティシヴィリさん
私がショパン プレリュード4番のピアニスト演奏動画で気に入っているのは、グルジア出身のカティア・ブニアティシヴィリさん。
このかたの姓は私は多分、一生をかけても覚えられないだろう。ゆえにここからは、カティアさんで統一させていただこうと思う。
なぜこのかたのが気に入っているかというと、冒頭からの p の表現が他のピアニストに比べて圧倒的に印象的だからだ。
そしてビシッとした理想的な座り姿。
ジャズピアノの先生がいつも言っている重心がおへそにある座り方と姿勢だ。
しかしなんといっても目についてしまうのは、彼女のマリリン・モンローもびっくりの豊満な肢体とゴージャスなドレスだろう。
男の人ならクラシックピアノファンでもなくても見ているだけで心ウキウキ、ワクワクになるのではないだろうか?(男性心理はよくわからないが)
ダニール・トリフォノワさんのは真似するとNGだろう
女性の私が同性の豊満な肢体に見とれてもしかたがないので、誰かほかのピアニストさんの動画でいいのはないかなぁーと思ってウロウロしたところ、見つけたのがロシアのピアニスト、ダニール・トリフォノワさん。
手首を鍵盤より下にさげて、指を寝かせるように弾いている。
左手和音もやや強めで、テンポも若干速い。
中間部のフォルテのところはほとんどドラマティック!
こういうのを真似したら、先生からダメ出しが10回くらいきそうだなぁ。
普通の服装(?)で弾くカティアさんの動画
さらにウロウロすると、こんどはカティアさんが、華やかではあるけれどごく普通の服装?(だって長袖やもん)で弾いている動画が見つかった。
よかった!私にはこっちのほうがずっと見やすい。
そして最初のコンサート会場での動画と比べると、こちらのほうの冒頭のテンポがさらにゆっくりで、中間部からはまるで悲しみが堰をきったようにあふれだし、フォルテのところで嗚咽が最高潮に達するかのように感じた。
すばらしい感情表現!
そして私にとってオドロキなのは、同じ曲でも弾き方が変わっていることだ。
これは演奏の場が違うせいか、演奏者のその時の心模様で違うのか、そこのところはよくわからないけど・・・これがプロなんだろね。
しかし譜読みが簡単すぎ、表現が難しすぎ、という曲もやりにくいなぁ。
どういう練習をしたらいいのか、わかりませーん!