角野さん出演の「徹子の部屋」を録画予約した
偶然、ピアニストの角野隼斗さんが4月6日に放映される「徹子の部屋」に出演されることを知り、あわてて当日午前中に録画予約した。
ちなみに私は黒柳徹子さんについては、長年第一線でお仕事をされていることについてとても尊敬しているが、ファンといえるほどでもない。なので「徹子の部屋」を見た回数は片手の指で足りるほどである。脱線するが、ゲストにカトリーヌ・ドヌーヴがでたときはハラハラしたなぁ。言語の問題なのか、質問と答えが微妙に噛み合っていなくて。
一方、角野隼斗さんについては、このブログの記事にもさせていただいたが、ジャズピアニストの小曽根真さんとの対談以来、ファンになった。ショパンコンクールのときはそうでもなかったけれど。
kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com
「東大出なのにピアニスト?」が疑問らしい
みんなが見ている長寿番組の「徹子の部屋」に出演の角野さん。やっぱりちょっと緊張していらっしゃるようだったなぁ。でもそういうところが、なんか初々しくてよい。最初、YouTubeにもアップされているトイピアノとの共演を徹子さんに披露し、徹子さんも大喜びだった。
ところで「徹子の部屋」を毎回視聴されているようなかたは、一般的にどういうかたなのだろう? 子育て世代? それ以上? なぜなら角野さんへの質問が、ぶっちゃけていえば「東大を出ていながら、なぜピアニストになったのか?」に集約されているように思えたからである。
みんながみんな、角野一家のようにはなれない
そういう問いには角野さんはすでに慣れていらっしゃるとは思うが、真摯に返答される様子がまことに好ましかった。要するに、
- 角野さんのお母様はピアノの先生なので、ピアノの手ほどきはお母様から受けた
- お父様は数学に強く、毎朝出勤前の一時間は息子の勉強につきあった
- ふだんからお父様が出されるパズルのような数学の問題を親子で楽しんだ
とあっては、「こりゃ、遺伝子が違う」と思ったかたも多いのではないか?
私の気のせいかもしれないが、日本が明るい未来に包まれていた戦後数十年間は本人の努力さえあれば、なんでも可能という考え方が強かったように思う。ところがここ数年来、親から受け継ぐものが子どもの人生に大きくかかわってくる、という考え方に変化してきているように感じるのだけれど。
アタマの出来とピアノの関係
東大ではピアノのサークルにはいっていた、との角野さんの言を受けて、徹子さんが「東大のかたってピアノが上手なかたが多いんですってね」と言われた。そこで思い出したのが以下の記事。
ひょっとして最近ではピアノをやっているとアタマが良くなる、みたいな考え方が主流になってきているのか?ちょっと待てよ~~ ピアノをやっていてもアタマが悪いひとが、ぎょうさん世の中にいるんやから~~
クラシックピアノファンが喜びそうな質問&答え
クラシックピアノファンが喜びそうな質問としては、以下があった。
「(ショパンコンクールの)セミファイナリストってどんなもの?優勝の1歩手前?」
「いや2歩ぐらい手前です」
わ、角野さんのこういうところ好き。
このあと、角野さんがショパンの「木枯らしのエチュード」を演奏したが、徹子さんが「どうやったらそんなに大きな音がでるの?」と聞いたのに対し、
「カラダが大きいほうではないので、全体重をかけるようにしています。あとはスピード。音量は早さと重さの掛け算だから」
ああ、ここでも痛感する。
角野さんは素晴らしいピアニストであると同時に、理系なのだった!