グランドピアノが欲しくないわけではない
私が自宅で弾いているピアノはヤマハUX-5というアップライトピアノである。
そりゃ私だってグランドピアノが欲しくないわけではない。
しかし実際、物理的にグランドを置く場所がない。
録画した映画をみるだけの65インチTVをとっぱらったら場所はできるかもしれないが、夫ちゃんがアクション映画を観るのに、大画面のTVが必要なのだ。
たまに冗談交じりで、
「あー、やっぱりグランドピアノが欲しいなぁ」
と言うと彼は
「お隣の土地を買ったら?」
とおっしゃる。
お隣は大金持ちのTさんの敷地で、すでに私たちの家の奥に数棟の建物(庭が広すぎていくつあるかよく見えない)をお持ちだが、ご自宅の窓から六甲山の山稜が見たいためだけに、他の家が建たないよう、土地だけ買ってそのままにしている。
なんと贅沢なことか!
その土地では草木は伸び放題で、私たちは「森」と呼んでいる。
もし私たちが建物を建てる資金がないためピアノだけ置いたら、「ピアノの森」になるんだけど・・・
グランドピアノの「カクン」は「アフタータッチ」
グランドピアノとアップライトピアノの違いで、私が一番問題にしているのは、アップライトピアノには鍵盤をゆっくり押したときに感じられる「カクン」とした感触がないことだ。
これは専門用語では「アフタータッチ」というらしいが、下記の記事を読んでも私には要約できないため、ご興味のあるかたは是非一読されたい。
私にとって、この「カクン」の何が大事かというと、この「カクン」を感じるか感じないかの、分岐点のところまで鍵盤を押さえれば充分なのであって、それ以上鍵盤を押さえて弾いたトリルは重くて汚い、という自らの経験であり、先生もおおむね、同意してくださっている。
去年の夏からレンタルスタジオに行っていなかった
ところで世の中には、「電子ピアノは絶対だめ」という派の先生も多いようだが、私の先生はそうではない。
電子ピアノもOKなら、もちろんアップライトピアノでもOKなのだ。
だから
「本番近くになると、週に1,2回はグランドピアノで練習したほうがいいかもしれませんね」
と言われたときにはちょっとビックリした。
しかし「やれるだけのことはやらないかんなぁ」と思い、
しばらく行っていないレンタルスタジオまで行くことにしたのだが・・・
このレンタルスタジオの「マイページ」にログインしてみてびっくりした。
なんと最後に行ったのは去年の夏なのだ!
なので駅の改札の西口か東口か、どちらをでるのかからすでに間違い、
不安に思いながら10分も歩くハメになった。
ああ、本番まであと半月しかないのに、ヤル気あんのか!!
【演奏動画】バッハパルティータ1番アルマンド
きょう弾いたピアノはヤマハC6X。
定価だと約350万円はする高級ピアノである。
確かに音はいいし、「カクン」も感じる。
しかし特に黒鍵が、触るとザラザラしているのは何だろう?
明らかにウチのピアノとは違う。
ザラザラ鍵盤のほうが高級素材なのか?
どうもよくわからない。
そう思いながらも1時間1500円を無駄にすまい、と思って一生懸命弾いた・・・