夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

スタッカートは「切る」と習ったのは昭和のこどもだったから?

 

ボイスメモからPCに移すやり方が覚えられない

私はいつもピアノレッスンについては、ジャズ、クラシックもIphoneボイスメモに録音しておき、家に帰ってからそれを聴きながら復習するのだが、どうかするとその復習がレッスンの4-5日後になってしまうことがある。

それではレッスン後は4-5日後はピアノを弾いていないのか?と思われるかもしれないが、ちゃうちゃう。

ちゃんと毎日弾いているよ!

弾かなかった日はこの3年で1日だけだったと思うが、そんなことを自慢するために書いているのではない。

要するにボイスメモからPCへ移すのに、iCloudを使うのだが、毎度そのやり方が思い出せなくて手順を書いたメモを探し回るからだ。

ひとによってはPCに移す必要なんかあるのかと思われるかもしれないが、私は基本的にスマホよりPC大好きという古い人間なので、ガッチリ大画面をみながらマウスを動かし、必要なことろは何回も巻き戻しという作業が必要なのだ。

さて、その巻き戻し作業をやっていると、先生が、

「今週はぜひ、これをマスターしてくださいね!」

と言っているところに出くわした。

あれ、こんなこと言われたっけ?

バッハ パルティータ1番アルマンドでのスタッカート多発部分

その箇所はバッハ パルティータ1番アルマンドで、以下の左手がシンコペーションスタッカートが多発するところ。

先生いわく、

「ここがピッとなっています。

スタッカートは指を離したらいいだけなので、何もピッとさせる必要はありません」

ようするに短すぎ、ちょっと跳ねているということか?

「ここはチェロをイメージして、チェリストになった気持ちで弾いてください」

と言われてようやく何となく雰囲気がつかめてきた。

よくチェリストが弓を引き切って、あらたにまた弦にあてる、その繰り返しに似ているかもしれない?

スタッカートは「切る」としか習っていない

そう言えば、スタッカートの奏法については前にもいわれたことがあった。

音楽用語の多くはイタリア語が語源となっているが、明治時代に訳された日本語では正確にあらわされていないことが多い。

ゆえに英語で考えたほうがいい、と。

おっしゃることは何となくわかるが英語なんてねぇ、母国語ちゃうし。

ちなみにスタッカートは英語では detachedというそうだ 。

私は最初、先生から detached(デタッチド)を聞いた時、デ(否定語)+ タッチだからタッチしない?と勘違いしてしまったよ。

しかし調べてみると detached の反語はどうやら attached (結びついている、付属の) らしいのだ。

やっぱり外国語は面倒くさいわ。

ところで私が子どもの頃、スタッカートは「切る」としか習わなかったと思う。

それ以外に適切な訳し方があるとも思わなかったし、「切り方」にもいろいろあるとは考えもしなかった。

ひょっとしたら「切る」=「跳ねる」と考えていたかもしれないふしもある。

ぴょんぴょん跳ねて弾いても、音さえあっていれば、格別何も言われなかったような気もするのだが。

「イタリア語で学ぶ ひと目で納得!音楽用語事典」によるスタッカートの定義

そこで以前、このブログでもご紹介した「イタリア語で学ぶ ひと目で納得!音楽用語事典」によると、スタッカートとは・・・

Staccato といえば、「音を切る」というのが日本語訳の定番です。実はイタリア語のStaccato には「切る」という意味はありません。

Staccato とは「離れた、分離された」というのが本来の意味。

そして演奏アドバイスとして

やわらかく優しい曲、遅い曲では長めに音を離して。快活で速い曲では短めに。大切なのは、歌ってみてそれが自然に聞こえること。

ともある。

これでわかった?

ウーン、なんとなく・・・

腑に落ちたとはあまり言えないので、来週もまた先生から注意されるかも・・・

イタリア語で学ぶ ひと目で納得!音楽用語事典