日曜日にバッハコンクール、火曜日がジャズピアノ
今週は日曜日にバッハコンクール、火曜日がジャズピアノのレッスンというキツいスケジュールだった。
就活生なら日曜日に公務員試験(日曜日にあるとは思わないが)、火曜日にマスコミ関連の面接なんていう日程は朝飯前だろうが、当方そんな成長期はとっくに終わっている。
両方とも好きな音楽なので文句は言えないが、タイプがあまりにも違うというのは適応能力が必要とされるからハードルは高い。
バッハコンクールは1年に1回しかないけど、ジャズピアノのレッスンは月に2回あるから、ということを理由に私はこの2週間、ほとんどジャズ、ポップス関連は弾いていなかった。
クラシックピアノに集中するためである。
そのクラシックピアノの結果はどうあれ、1年に1回の試験は終わった。
終わったことは振り返らないことにしているのですべて忘れ、きのうの月曜日は約3時間、ウンウン唸りながら課題の「Our day will come」と「Raincheck」をやった。
しかしどうひねくりまわしても2曲ともまったくカタチにならなかった。
さてどうする?
私の前のめり姿勢は治っていない
苦肉の策として、きょうのレッスンは実技でなく、座学にしようと私は策をろうしたのである。
つまり、きのうの記事に書いたことだが、著名なピアニスト、田村響氏からいただいたアドバイスでは、私の弾き方は「肩から手がでるような弾き方」らしいのだが、ジャズの専門家としてはどうお考えか?と、質問からはいったのである。
すると先生は、
「僕にいわせたら肩から手が出ているというよりも、アタマが前のめりになってる、ゆうことやと思うよ」
あれ? 最近先生はその手のお話をされないので、私の悪癖は治ったとばっかりに錯覚していたのだが、もう諦められていたということか?
そこで先生は
「触ってもいい?」
とあらかじめ私に断りをいれ、
私の背中をぐいっとまっすぐにさせ、アタマが下を向かないように矯正し、「脚はハの字にリラックスして開いて」と指示し、「この姿勢を崩さんように弾いてみて」と言った。
つまり↓の絵のようになるのだが、当然鍵盤はほとんど見えないから、弾きにくいことこのうえない。
私はもうそれこそ必死で「Our day will come」を2ビートのサンバで弾いた。
この曲はもともとゆったりとしたボサノヴァ調で演奏されることが多いのだが、先生の指示で、次の曲との兼ね合いから、聴いている人が飽きないようアップテンポのサンバでいこう、ということになったのである。
弾き終わったときは私はもう息切れのハアハア、という状態だったが、
先生からは
「めっちゃええやん! これや! この躍動感、ドライブ感や!」
と絶賛されたのである。
「Our day will come」はどんな曲?
ちなみに「Our day will come」がどんな曲か、というと↓がコード譜。
なかなかステキな曲である。
カーペンターズとロジャー・ニコルズの聴き比べ
カーペンターズのヴァージョンはとても聞きやすい上、リチャードのキーボードで彼の真価を知ることができる。
ところが私が目指さないといけないのは↓のアップテンポのサンバ調である。
アーティストはロジャー・ニコルズ(Roger Nichols)というかたで、カーペンターズの曲も数曲手がけたことのある人。
なるほどこのヴァージョンも聴くのはいいんだけれどね。
アドリブをどう弾いていいのかよくわからない。
今はやたら付点リズムで弾いているけれど、先生はそれについてなにも苦言を呈されないでいるが?
参考のために「お嫁サンバ」とか「マツケンサンバ」とかも聴いて見るべきなのかな?