夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

コンクールの前に確認しておくべきことがこんなにあった

バッハコンクール神戸大会まであと数日

ピアノコンクール人生初参加となる、バッハコンクール神戸大会まであと数日しかない。

クラシックピアノのレッスンは月2回なので、先日のレッスンがコンクールまでの最後のレッスンだったのだが、確認しておくべきことが意外にあった。

いずれも私からすると、そこまでは考えていなかった、そんなに重要とは思っていなかった、とも言うべきもので、これを契機に、大げさに言えば人生観、とまではいかなくても、処世術が変わるかもしれない。

視奏可の場合は常に楽譜を見る

私が属する「一般A」では「視奏可」、つまり楽譜を見て弾いていいことになっている。これは主催者側が、脳ミソの空き場所が少なくなってきた、ある一定層に配慮してくれたのか、と思っている。いわばハンディキャップみたいなものである。

この真偽のほどはわからないが、先生に、「楽譜を見て弾いていいと書いてありますけれど、やはり暗譜したほうがいいでしょうか?」とたずねてみた。

すると先生は、「楽譜を見ていいのだったら、練習のときから楽譜を見て弾いたほうがいいです。そして楽譜をみるところも決めておいたほうがいいです。」

このアドバイスは意外だった。私にとって、楽譜はいざ、というときの神頼み、わからなくなったら見たらいいものだと思っていたからである。

先生のお言葉に従えば、「自分の手元をみる➡楽譜をみる➡自分の手元をみる」などなど、一連の行動パターンをシミュレーションしろということなのか?

そこまで私は考えたことはなかった。でもプロピアニストの演奏をみていると、よく胸を反らせて視線を宙に漂わせているとか、眼を閉じているとかあるけれど、私にはそれはできない芸当、というのは確かだ。

2曲弾く場合、弾く順番を厳守する

コンクールの申し込みをネットでしたとき、演奏曲目を入力したのだが、私は自分のあいまいな記憶で、シンフォニア2番」を先に、そのあとシンフォニア1番」と入力したつもりでいた。ただし、確信も確証もない。

ところが送られてきた参加票では、「シンフォニア1番」「シンフォニア2番」という順番になっていたので、先生に、「シンフォニア2番のほうが、テンポがゆっくりなので最初に弾きたかったのだけれど、失敗してしまいました」と話した。

すると先生はすぐ、事務局に連絡をとって、変更可能かどうか聞いてみるように、とおっしゃった。

弾く順番はとても大事だから、とのことである。これも私にしたら、「またいい加減なミスをしてしまったなぁ~、しゃーないなー」ぐらいだったのである。

でもせっかく先生にアドバイスをいただいたのだから、事務局の電話番号を探して質問してみた。最終的な返事をいただくまで、何度か折り返しの電話を待たなければならなかったが、結論としては「当日、弾く前に審査員のかたに『2番から弾きます』ということを伝えてください、とのこと」。

「そうか、これってそんなに大事なことなんだなぁ」とあらためて私は思った。

じつのところ、私の実力からいってたぶん、どっちが先でもたいして変わらないのだろうが・・・

最後の最後まで問題箇所をさらう

最終レッスンではなぜか今までトチらなかったところを、トチって弾きなおしてしまった。おかしいなぁ~~ なんでやろ。

それは先生に言わせれば、「今まで何となく弾いていたところ」が引っかかっている、とのことである。

そして本番までまだ日数があるのだから、それまでに徹底的に最後の1秒まで、問題箇所をさらうことに専念するよう、訓示を受けた・・・

最後の最後までか・・・と考えてしまった。

これまで私はどちらかというと潔いというか、諦めのいいほうで、そのスタイルできょうまでやってきた。学校の試験などでも、問題用紙が手元に配られるまで参考書を首をつっこんでいるひとをみると、「往生際が悪いのぅ」となかば小馬鹿にしていた感がある。

そうかぁー そういうふうに物事にはあたらなければならないのか。

サッカーの日本代表ではないけれど、予選通過の崖っぷちにたっている私も、最後の最後まで、努力をしてから挑戦してみよう思うこの頃なのだ。