ブログで年齢を明記するのをやめた
また誕生日がやってきた。
還暦パーティーということで盛大に開かれた同窓会に出席してから、もう何年になるのか?
時のたつのは早いものである。
実はついこのあいだまで、このブログのサブタイトルに自分の年齢を入れていたのだが、あまり本当のことを言いすぎるのも先入観を持たれるのでよくないかな、と思い年齢をはずすことにした。
どうやら私が思っている以上、60代後半の女性は高齢女性と思っているかたが多いようなのだ。
しかし私の健康状態はたぶん、40代からほとんど変わっていない。
そういえば更年期障害というのもなかったような気がする。
たしかに老眼、白髪はありがたくない現象だが、ふだん痛いところはどこもない。
50肩も全快したし、2-3時間通しでピアノを弾いていて手が痛くなることもない。
毎日の食生活で特別気にしていることもない。
一時はメディアの情報を気にして、砂糖の摂りすぎを控えたこともあったが、数値的に何も変わらないので、今は好きなものを食べている。
たぶん大した病気もしないでいられるのは、たまたま運がいいだけなのだろうが、それでも「60歳になんかなったらどうしよう!」と不安になっているかたがいらっしゃれば「別に何にも変わらへんよ」と言いたいため、こんなことを書いている。
ハードル競争も60代はゴールを目指すのみ
思えば生まれてからこのかた、人生はずっとハードル競争みたいなものではなかったか?
まず幼稚園・小学校入学が私よりも母にとって大きなハードルだった。
母は内気で人見知りな子どもの私が学校に行けるのか、本気で心配していたようだ。
それから高校受験、大学受験、就職、結婚・・・とハードルは絶え間なく存在した。
特に関西では、私の世代の4年制大学卒業の女性は、縁故なしでまともな企業に就職することは至難の業だった。
今だったらとんだ人権無視だと言われるのだが、当時は自宅通勤、現役合格者でないと女性は就職において不利になる、と公然と言われた。
そしてクリスマスの年にまで結婚していないと、性格欠陥者みたいに言われたし・・・
結婚しても子供がいないと、なんだかんだ言う人もいた。
そして産んだ子どもが1人だと「ひとりっこ」と陰口を言う人もいた。
こうなるともうキリがない・・・
そういったもろもろのハードルを越えて、というかハードルを押し倒して、ときには壊して、ついに越えなければならないハードルはなくなったのだ!
ばんざい!
あとはよろよろ歩きながらか、全力をふりしぼってか、どうなるかわからないが、ゴールインするだけなのだ。
ちなみにゴールインといえば昔は「結婚」を指したが、私にとっては「大往生」の意味である。
運がよけりゃ(マイ・フェア・レディの挿入歌)
ネットニュースをみていると、高齢者は「年金だけで食べていけない」「仕事がなくてすることがない」とマイナス面ばかり強調されているような気がする。
越えなければならないハードルがない健康な高齢者ほど、気楽で呑気なものはないと思うのだが?
もし60代になるのが怖くてたまらない、というかたがいらっしゃったらぜひ、申し上げたい。
運がよけりゃ何とかなるんちゃう?
ま、70代以降は知らんけど。
それでは映画「マイ・フェア・レディ」の挿入歌「運がよけりゃ(With a little bit of luck」はいかがでしょうか?