夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

映画「クイック&デッド」にみる少年のようなディカプリオ

1995年の日米合作映画「クィック&デッド」(The quick and the dead)

美少年には特別興味はないが

私は美少年というか、若い男の人に特別興味があるわけではない。

むしろ反対かも。

そのせいか、いまだに誰がジャニーズ出身かということもよく知らない。

若い男の人が5-6人、ステージで踊りながら歌っているのを見ると、歌も踊りも声質もみな同じに聞こえる。

外国人タレントにしても同じで、映画「タイタニック」がヒットしていた頃、レオナルド・ディカプリオが美少年と騒がれていたが、

「そうかなぁ~ 『ベニスに死す』に出ていた人ほどのことはないと思うけど」

と思っていた。

ところがなぜか、彼の出る映画では不思議な存在感を感じたのか、彼が出演していると発見した映画は少なからず見るようになった。

ギルバート・グレイプ」「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」「華麗なるギャツビー」「アビエイター」・・・

この「クイック&デッド」はまだ見たことがなかったし、もともと西部劇には興味があるほうではなかったけれど、NHK BSで放映していたのを録画してみることにした。

ただ単に、ディカプリオがでているから、という理由で。

筋は設定は簡単でも、役者揃い

この映画、筋はしごく単純である。

亡き父の仇を討つため、町にやってきたガンマンのエレン(シャロン・ストーン)。

その町は悪党、ヘロッド(ジーン・ハックマン)に支配されており、町で催された早撃ち大会を機会に、エレンはヘロッドの息子、キッド(ディカプリオ)やヘロッドの昔の仲間、コート(ラッセル・クロウ)と出会うことになる。

筋書きは簡単、女ガンマンやトーナメント式の決闘による早撃ち大会など、現実味に乏しい設定が満載ではあるが、これだけの役者揃いだとそんなことは気にならない。

たとえアクションものや西部劇に興味はなくても(実際、それほど血が流れるわけではない)、時計の針が頂点に達すると同時に決着がつく早撃ち決闘に、見ているほうは知らない間に力がはいってしまう。

ディカプリオの演技が光るキッドの最後

悪党ヘロッドの息子、キッドは父親にその腕を認められたいばかりに、父親との早撃ちを志願する。

考えが幼いともいえるだろうし、それだけ父親の愛情に飢えているともいえる。

直後は「自分のほうが早かった!」と思ったにもかかわらず、撃たれたことに気がつくキッド。

エレンに「あなた、本当に(撃つのが)早かったわ」と誉められながら、「死にたくない」と涙を流し、訴えるかのように父親に手を伸ばしながら、力尽きるディカプリオの演技には引き込まれた。

下はその早撃ち決闘場面。

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年齢とともに変化するディカプリオの風貌

この映画を撮ったときのディカプリオは21歳だったらしい。

ところが私にはなぜか15-6歳ぐらいにしか見えなかった。

若い時は年齢より下にみられるタイプだったのか?

夫ちゃんなんか

「鼻をひねったらミルクがでそうだ」

なんて言ってたな。

そしてこの頃は顔のかたちも二等辺三角形に近いかたちをしていた。

ところが今では貫禄がつきすぎ、骨格までも変わったようにみえる。

近年は俳優ばかりでなく、環境活動家としても有名らしいが、男性って声も顔も若い時とは変わるものだなぁということをディカプリオを見ていると実感させられる。

まさに「少年老いやすく~」なのである。

昨年秋に49歳となったディカプリオ