夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

映画「ブロンコ・ビリー」で歌うクリント・イーストウッドは元ジャズピアニスト

1980年のアメリカ映画「ブロンコ・ビリー」(Bronco Billy)

「ブロンコ・ビリー」はクリント・イーストウッドの主演・監督映画

先日、NHK BSで放映されていた1980年のアメリカ映画「ブロンコ・ビリー」はクリント・イーストウッドの主演・監督映画である。

彼の作品ならまずはずれはないと思っていたが、意外や意外、この作品は商業的には成功しなかったそうである。

Googleユーザーでの高評価は55%。

こんなに低いのはあまり見たことがないし、低評価の理由も解せない。

私にはとても面白かったのだ。

今、YouTubeで観るなら400円らしい?

少なくとも400円以上の価値はあると思うけど。

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「ブロンコ・ビリー」とはどういう映画か?

映画「ブロンコ・ビリー」の背景をおおまかに説明すると・・・

西部一の早撃ちを自認するブロンコ・ビリー(クリント・イーストウッド)は社会のはみだし者の仲間とともに、町から町へ、ショーを催す旅芸人一座を率いている。

一座はいつも金欠だが、ビリーの人柄を慕う仲間たちの結束は固く、まるで疑似家族といったところ。

そもそもビリーはニュージャージー出身の元靴セールスマン、後のメンバーも元銀行員、元詐欺医師、元脱走兵とそれぞれの過去はさまざまなのだ。

そんななか、ふとしたことから大富豪の娘だが、いままで他人に愛されたことがなかったかのように心が冷たい女、アントワネットが一座に加わることになるが・・・

監督でありながらビリーを演じるイーストウッドはビリーの役柄を借りて、自らの理想・人生観を語っているかのようだ。

  • 他人に対する態度は nice でなければならない。
  • 子どもの笑顔のためならカネは問題ではない。
  • ショーを通じて人はなりたい人間になることができる。

どこか山田洋次監督「男はつらいよ」の寅さんみたいだなぁ。

こんな太っ腹なボスなら多少給料に問題があってもついていこうではないか、という西部人情劇のBGMにピッタリの音楽といえば、やはりカントリーしかないだろう。

カントリーを歌うクリント・イーストウッド

イーストウッドがカントリー歌手の Merle Haggard とともにレコーディングした曲「Bar Room Buddies」は映画「ブロンコ・ビリー」のサウンドトラック盤として使われている。

私にはどっちの声がイーストウッドかわからないが、どっちも歌手といってもいいのではないか?

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ジャズピアノを弾くクリント・イーストウッド

御年93歳のイーストウッドは俳優・監督業で大成功を収め、まさにハリウッドの大重鎮だが、無類のジャズ愛好家であり、いくつかの映画作品では音楽も担当していることでも知られている。

そもそも俳優として成功する前はジャズピアニストとして活動していた時期もあったらしいのだ。

それでもジャズピアノを演奏している下の動画はちょっと珍しくないか?

私は初めてみてビックリした。

こんなにブルージーなフレーズを連打できるなんて!

しかも左手はしっかりベースラインを弾いている。

ああ、もう彼の多才さには脱帽どころか、アタマの毛がなくなりそうだよ!

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