「雨音はショパンの調べ」を思い出した
きのうの真夜中、激しい雨音で目が覚めた。でも起きるのはいやなので、その雨音を聞きながら、「こんな大雨では【雨だれ】とは言われへんな。 そうや、昔、雨音がなんとかショパンみたいな歌が流行ったけど あれはなんやったんやろ?」と思い出し、朝になって調べてみた。
それは1984年の大ヒット曲、小林麻美さんが歌った「雨音はショパンの調べ」だった。どれくらいヒットしたかというと、wiki によると、「オリコン洋楽シングルチャートで1984年6月18日付から13週連続1位を獲得し、1984年の年間チャートで1位となった。」とある。
歌が成功したのは、歌詞が松任谷由実さんによるものであり、これを歌ったのが、当時のモデルでファッションリーダーでもあった、小林麻美さんだったからだと思う。きれいで細くて、アンニュイな雰囲気で、女性からの支持も多かったと思う。高価なブランド品が似合う女性というイメージもあった。
もっともこの歌は、イタリア人歌手ガゼボが歌った「I like Chopin」が元歌ということだ。私も以前、聞いたことはあったが、英語で歌っていたので、イタリア人とは気づかなかった。なんや、イタリア語のほうが良かったのに・・・いや、世界的に売れるためには当時から英語が有利だった、という証拠かもしれない。
Gazeboの「I like Chopin」↓
ショパンが醸し出すイメージ
さて、「噂の」ショパンであるが、日本語版でも英語版でも大した役割をはたしていない。ショパンを聞けば別れた彼を思い出すとか、別れた彼女が、「私、ショパンが好きなの」といっていたとか、その程度なのだ。しかし、イメージが大事なのだろう。ショパンが醸し出すイメージとは、だいたいこんなものではないだろうか?
- 甘く美しく、ときにセンチメンタルなメロディー
- ジョルジュ・サンドとの悲恋
- 病弱で早すぎる死
そのイメージは洋の東西を問わず、愛されているようだ。
なぜ、ショパンをやらないか
ああ、私もピアノ学習者として、「ショパンの〇〇〇をやってます」といいたい気持ちもあるのだ。しかし、私は今のところ、ショパンを発表会の曲として選んだり、ふだんの練習の曲目にする予定もない。
理由は弾けそうな曲がないからだ。弾けそうな曲(おおかたのワルツ、簡単なノクターン)はだいたい子どものときにやってしまっている。しかし、今はもう弾けないのだから、もう一度やっても?という考えもあるかもしれないが、性格上、過去にとらわれるのはイヤだ(お、かっこいいね!?)
でも子どものときにやっていない曲はむずかしすぎて、とうてい太刀打ちできない。どうしたものか?エチュードとかスケルツォ、英雄ポロネーズに挑戦している「ねむいゆめこ」なんて、想像できない。私にとってショパンは超えられない「壁」みたいなものだ。