夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

ピアノトリオは「ひとりじゃないの」でも好きなのは「水色の恋」

1972年に発売された天地真理のシングル「ひとりじゃないの」

ひとりでピアノトリオを目指すのは厳しい

およそジャズピアノに憧れて教室に通っているかたの大半は、私をも含めて、アノトリオを想定して、入会されるかたがほとんどであろうと思う。

そしておおかたのジャズピアノ志望者は、学生時代にバンド活動からはじめたかたは別として、たいがいひとりで練習していると思われる。

一方、私のようにクラシックからはいった人間は、だいたい指はそれなりに動く。

あくまでも、それなりにだが・・・

そしてまったくアドリブが弾けない状態を通過して、他人様のコピーなら弾ける状態もなんとか通過して、ようやく自分の脳内にあるメロディーで指が動くようになってからも、仲間の演奏、つまりベースやドラムと対話しながら弾く、という難問が待ち構えているように思う。

突如、天地真理の「ひとりじゃないの」を歌いだしたわけ

きょうのジャズピアノのレッスンでも、私の演奏を聞いたあと、先生は、

「どういうたらええのかなぁ~ 

そういう弾き方やったらベースが刻みにくいねん」

と言った。

正直、私にはどういうことかよくわからない。

そこで先生は模範演技として、スマホメトロノームの音を最大にしながら、アドリブを弾いてくださった。

私にわかることは、先生がメトロノームの音にのせて、カチカチのギリギリか、それよりほーんの少し遅れてメロディーを紡いでいることか。

こういうノリであれば、ベースもボンボンボンと小気味よくリズムを刻めるらしい。

先生は、

「何度も言うようやけど、あんたひとりやないねん。

ベースもドラムもいることをよう忘れんように!」

そこで私は何をしたかというと、天地真理の往年のヒット曲「ひとりじゃないの」を口ずさむことであった!

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先生が大好きな「水色の恋」には原曲があった

天地真理といっても、彼女が国民的アイドルだったのは1970年代の前半だったから、わからないのが普通であり、すみません、古い話が多くて。

とにかく私が歌う「ひとりじゃないの」に苦笑しながら、先生が言うには

「いや、僕、それあんまり好きやないねん。

僕が好きなんは・・・」

と言いながら、ファソラソファ ミファソファミ レミファミレシ♭

と歌った。

「これ、ホンマにええ曲やわ」

「あ、それなんとなく覚えてます。筒美京平の曲ですか?」

「それがちゃうねん。原曲は外国の人らしいわ」

家に帰って調べてみると、先生の行ったことは本当で、この天地真理のヒット曲「水色の恋」には原曲があり、フェリシアーノ・ラタサ(Feliciano Latasa)さんの「Gran Hotel Victoria」がそれらしい。

以下の記事に詳しいことが書いてあり、本当に面白かった。

「昔は良かった」:天地真理の「水色の恋の謎」→ルーツは欧州スペインにあった!? : Kazumoto Iguchi's blog 2

「水色の恋」の最後が大好き

しかし私は原曲のオーケストラもギター演奏も聴いて見たが、私にとってこの曲のいちばん美味しいパートは原曲にはない。

どこかというと、最後の8小節リフレインで、

Gm7        Gm7♭5        F       F#dim

あなたのすがた  あなたの声は

Gm7        G7            C7           F

いつまでも わたしの 想い出に

となるのだが、この曲を始めて聞いた中学生の頃からGm7 ➡Gm7♭5のコード進行に胸キュンとなっていたものだ。

もちろんその頃はコードもコード進行も何にも知らなかったけど。

それが六十路を越してやっと、はかなく消えた初恋の思い出(?)がここでイメージできるのは、Gm7の5度が半音さがるせいか?と推測できるようになったのである。

それでは懐かしの名曲、天地真理の「水色の恋」をお聞きください!

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