練習しても上達していない
ふつう、ひとは練習しただけ上手になっているものではないのか? 例えば8月10日に80点ぐらいの出来だったとする。それから毎日同じ曲を30分弾いたら、一週間後の8月17日には82点ぐらいになっていると思うのだけれど。それから、8月10日にはできていたことが、8月17日にはできなくなっている、ってあんまり考えられないよね。
ところが私のシンフォニア15番に関しては、練習すればするほど、出来が悪くなっていき、おまけに前はできていたことまでが、できなくなっていたりするのだ。
左手の粒が揃わない
自分で書いた8月12日のブログを見れば、6小節目の32分音符が弾きにくい、と書いてある。そして8月19日のレッスンではどうだったか、と言うと・・・
相変わらず、バタバタバタ、ガクガクガク という感じ。だいたい3回に1回は左右があっていない。進歩の片鱗は見られない。しかし、8月19日ではもっと良くないところがあった。11小節目から13小節目の左手の粒がまったく揃わないのだ。
左手の特訓をしたけれど
おかしい。ここは練習を始めてから今まで、それほど困難を感じなかったはず。私の左手になにか異変が生じたのか?
ひょっとして、以前はできていないことに、気がつかなかっただけなのか?レッスンは午後からだったから、私は午前中をこの左手特訓に費やした。
もちろん、超ゆっくり、メトロノームといっしょ、スタカート、タータタータ とか タタータター とか リズムを変えてとかね。
さて、レッスンはどうだったか。
奇跡は起こらなかった。あいかわらず、32分音符はバタバタバタ、ガクガクガクで、左手はよろけながら下降していった。
でも先生は、こうおっしゃった。「いいテンポで弾いていらっしゃいますから、テンポをもう少し落とせば、精度は上がると思いますよ。でも精度を上げるために、また同じ曲をさらい続けるというのもなんですから、もう次に移ってもいいんじゃないですか?」
そうだ。前から気づいていたのだが、先生は「練習する」という言葉は使わなくて、「さらう」とおっしゃるのだ。たぶん、「おさらい」からきているのかな?なんか優雅でいいわぁ。
先生に慰めていただいたが、自分の実力はこんなもんだ、とバッハ大先生に教えていただいたシンフォニア15番だった。
自撮り動画 シンフォニア15番
YouTubeにあげた動画は、8月16日にスタジオで練習したときにとったもの。じつは何回か、自宅でも撮ってみたのだが、自宅のアップライトピアノではどうしても顔が反射して映り込んでしまうのだ。どうしたらええのやろね。