ドビュッシーのパスピエをまたレッスンしてもらうことにした
クラシックピアノのレッスンについてだが、バッハコンクールまであと一か月ある、ということで、レッスンでシンフォニアを見てもらうのにもう飽きてしまった。
先生に、
「バッハコンクールは記念受験みたいなものだから、これでいいです。
と聞いてしまったのだ。
まったくコンクールに対する危機感がないヤツだ。
先生にはご快諾いただき、先日のレッスンでは30分まるごとをパスピエのために使った。
音抜け多すぎでドホナーニをすすめられる
パスピエを通しで弾いた後、先生はこうおっしゃった。
「だいたいはいいんですけどねぇ。
ちゃんと鳴ってなくて、かすっている音が多いですね。
指の確かさをより上げるように、もうひとつ上のランクを目指さないと。」
うっ。ちょっと抽象的でよくわからん。
要するに音抜けが多すぎる、ということだな。
これを改善するためには、
「ゆっくり練習をすること。
かすれがないかどうか、全部の音が軽やかになっているかどうか、
確かめながら進むこと。」
私は、心の中で「もうやっているけど」と言いながら、「はい」「はい」と相槌をうった。
そして、先生は
「ドホナーニをやってみたらいいんじゃないかしらん?」
とおっしゃったのだ。
ドホナーニの指の練習は音楽ではない
ドホナーニというのはハンガリア人のピアニスト、作曲家なのだが、先生がおっしゃったドホナーニというのは、彼が書いたピアノの指の練習のための曲集をさす。
一口にどんなものかと問われれば、私はすぐさま、
「ハノンやツェルニー以上に退屈です。」
と答えるであろう。
実は私はこのドホナーニ、下記の森本麻衣さんの動画をみて、「やってみよう!」と思ったことがあったのだ。
いきなり楽譜を買うにはちょっとリスクがあったので、ネットの無料楽譜のところから印刷した。
そしてああ、とうとう1回しかやらなかった。
なぜなら超退屈、そして音楽ではないと思うからである。
私は練習曲がキライだ
しかし、私が最近自分の練習方法に疑問を抱いているのは確かである。
前にも書いたと思うが、私は練習曲がキライだ、キライだ、キライだ!
kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com
練習曲なんかやるより、問題の箇所があれば、そこだけ繰り返し、千本ノックのように、壊れたレコードのように、練習すればよいと思っていた。
しかし、先生は
「私からみたら、それは効率悪いと思うんだけど・・・」
とおっしゃる。
それならドホナーニを根気よくやれば、ぐちゃぐちゃのトリルも鈴をふるように、左手のスタカートもアルペジオもらくらく弾けるようになるのか?
練習曲はサプリメントと同じかもしれない
以前、ブログの記事にもしたが、先生から「ほそぼそとやるといいかも」と言われた「ツェルニー左手のための練習曲」は退屈なのを我慢していちおう3周やった。
kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com
さてその効果のほどは?
はっきり言ってわからない。
効いているのか、効いていないのか?
まるでサプリメントのことみたいだ。
だから私は先生という口コミを信用して、あらたなサプリメントを購入するかのごとく、アマゾンでドホナーニの指の練習曲をポチった。
今度こそ、せめて数か月はやらないと効果があらわれないことを肝に命じて。