「時をかける少女」との出会い
私はその小説も、映画も、アニメも、テーマソングも、「時をかける少女」が大好きだ。もともとタイムトラベル物が大好きなのだが、いまだ「時をかける少女」にまさるヒットが私には現れない。
私が「時をかける少女」に初めて出会ったのは、1972年放映のNHK「少年ドラマシリーズ」」の第1作で、そのときのタイトルは「タイムトラベラー」というのだった。
ドラマではまず最初に、ナレーターで有名な城達也さんが、現実では説明できない実際におこった不思議なこと、を語る。これが怖くてね~~ 城達也さんが声だけの出演で、姿をあらわさないのも怖さを倍増した。
それから、ドラマではケン・ソゴル役になった俳優さんが好きでね~木下清さんとおっしゃるのかな。ドラマはずいぶんと評判になったので、てっきり大人になっても俳優さんになったものと思っていたのが、そうではないとのことだった。ちょっと残念。
どうしてあのドラマに心惹かれたのか?
1972年、私は中学生だったし、ちょうど物語の主人公である和子さんと同じだ。だからドラマの舞台となった中学校、理科室、掃除当番などはなじみ深いものだった。それで、自分と重ね合わせてみていたのかもしれない。
それに、中学校ってかならず、ケン・ソゴルと同じく、ハンサムで無口で、何を考えているかわからないようなミステリアスな男の子っていたものだ(今考えてみると、多分、何も考えていなかったと思うけど)。
そんな男の子は、実は未来からやってきた男の子で、ある時期になると、もう会えなくなるかもしれないとか、また未来で会えても、過去に会ったことがあるということは、両方とも覚えていないかもしれない、とか考えると、ワクワクしない? 中学生の頃、これだけでもう、私はいくらでも空想できた。
タイムトラベラーのテーマ
タイムトラベラーのテーマ曲もおもしろかった。ビヨーンビヨーンとのこぎりの刃をそらせたような効果音がはいるのだが、これがいかにも不思議、怪奇的な雰囲気を盛り上げていた。これをピアノで弾くのはちょっと私には難しすぎる。
耳コピで弾いたのは松任谷由実さんの曲
今回、自撮りしたのは松任谷由実さんが作曲し、原田知世さんが主演した映画「時をかける少女」のテーマソングとして使われたもの。
原田知世さんの歌は、ちょっと音程が不安定なので、聞いているこちらのほうが心理的に不安になりそうだ。だからあまり聞いていない。
松任谷由実さんのは本家本元なので、いいのだけれど、私はやっぱり、いきものがかりのバージョンがほうが好きかな?
いきものがかりのバージョン
いきものがかりのバージョンでは、ハーモニカがとてもいい味をだしていると思う。
これは、2010年の映画「時をかける少女」で(仲里依紗さんが主役を務めた)テーマソングとして使われた。
この映画はね、結末が悲しい。悲しいけど、悲しいから? とても好きな映画なのだ。