久々のアンサンブル練習会でナーヴァスになる
先日の日曜日は久しぶりのジャズアンサンブル練習会だった。
アンサンブル練習会とは、ふだんは先生のベースとしかあわせていないジャズピアノとジャズヴォーカル受講者がプロのベース、ドラム奏者にお手合わせいただく、いわば発表会のようなものだが、これが年に3-4回はあるのだ。
ところで私は、前回の練習会は足を捻挫したこともあって不参加となり、今回はひさびさの参加となる。
おまけにその前々回では大阪市内のスタジオに行く前にみごとに迷子になり、初見歌伴(初めて渡されたコード譜を用いて歌手の伴奏をすること)で大失敗をやらかしたので、今回の練習会の参加前は私にしては珍しくナーヴァスになっていた。
初見歌伴対策はあまり進まなかった
初見歌伴ではトラウマになりそうなぐらいの失敗だったから、それに応じた対策をすればいいものの、なぜかヤル気がおこらず、ほとんどほったらかし状態だった。
だって実力テストみたいなものでしょ? 何がでるかわからないし・・・
それにウチの先生の選曲はきわめてクロウト好みで、間違っても「枯葉」とか「酒とバラの日々」なんか選ばないのがわかっているのだ。
それでもあるときは、「ジャズスタンダードバイブル」、いわゆる黒本のページを適当なところで開いて、でてきた曲のところを練習したりしてみた。
ところが、そういうときに限って、インストルメンタルでヴォーカルなしの曲にあたったりして、やり直しになるんだよね。
やり直したら、今度は誰もが知っている曲になって、「あ、これは先生はぜったいお題にださへんわ」ということになり、結局練習はボツ・・・
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大阪環状線を間違えて乗った
そしてアンサンブル練習会当日。
今度は道に迷わなかったが、大阪環状線を乗り間違えて西九条行きに乗るつもりが反対側に乗ってしまい、大阪の次の駅は「天満」。
あれー、これちゃうんとちゃう?
まったく東京の山手線の外回り内回りもわからないが、大阪環状線もまたわからない。
おまけに車内の乗客の大阪っぽい服装、言動にすっかり圧倒され、もうアウェー感で打ちのめされそう。
私にとって、大阪とは近くて遠い、不思議な街なのだ。
まだ20年以上通勤したということで、新宿や池袋のほうがずっと馴染があるなぁと思いながら、スタジオに到着。
早めに家をでたせいで遅刻せずに済んだ。
弾きながら考えたいろいろなことと自撮り動画
1曲目はスローバラードで「ライクサムワンインラヴ」(Like someone in Love)。
いつもイントロで迷うので、先生からは
「最初はルバートで。最後の4小節ぐらいからインテンポにするのがええで」
とアドヴァイスをいただいていたのだが。
以下、私の心もよう実況中継。
- 考えてきたイントロを弾こうと思ったのだが、ピアノの前に座るとなぜか全然違うことを弾いていた。
- おまけに「さぁ、ここでベースとドラムがはいってくれるだろう」というところで、二人には完全無視され、わ、どうしよう!
- ようやく3小節目ぐらいから彼らがはいってくれてホッ。
- テーマが終わり、1コーラス目のアドリブまで大した事故なし。
- 落ち着いてきたので、ベース氏のソロは半コーラスのあと、テーマに戻ろうと目論んでいたのが、ベース氏、すっかり乗ってしまって佳境にはいり、私にバトンタッチする気配がまったくない。
- うわ、これでこのまままたテーマを丸々弾かなあかんのか、お客さんが退屈してしまう!!と考えた私は途中から強引に割って入り、テーマを弾いて終わらせたのだった。
あとで考えると、どうしてこの気弱な私にそんなことができたのだろう、と不思議な気がする。
先生には「ちょっとはヒトのハナシも聞かなあかん」と苦言を呈されるし・・・
しかしどう考えても、私はこのスローバラードを延々と聞かされるお客さんのウケが気になったのだ。
こういうところ、知らず知らずのうちに私にも大阪を中心とした関西人の感覚が備わっているのかもしれない。
自分はさておき、何よりも聞いているお客さんが大事なのだ!