夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

ピアノは高齢女性の背中曲がりに影響するのか?

フジコさんのマヨルカ島訪問のドキュメンタリーをみて

先日、年末に録画しておいたNHKの番組、「フジコ・ヘミング ショパンの面影を探して~スペイン・マヨルカ島への旅」をやっとみた。
番組は、かねてよりフジコさんの憧れの地、マヨルカ島ーショパンジョルジュ・サンド1838年の「愛の逃避行」の舞台ーを訪れたときのことを物語る密着取材形式となっている。

フジコさんについてはこれまで幾度となくドキュメンタリーやインタヴューでお姿を拝見し、ご高齢にもかかわらず精力的な演奏活動をされていることをオドロキの眼で見ていた。なんと今年で御年90歳!その言動からは、私が将来、罹患するのではないかと恐れている「認知症」の疑いは微塵もないことは確かだ。

その受け答えは相変わらず、人生を考えさせられるような哲学的なものからユーモアを感じさせられるものまである。また演奏面では、「ラ・カンパネラ」を長年弾いてらっしゃるとしても、「あれ、次の小節は何でしたっけ?」というようなことは皆無らしい。まだフジコさんより若くても、暗譜恐怖症の私とは比べ物にならない。たぶん鍛え方が違うのだ!

フジコさんの背中に注目してしまった

実はこの取材番組を見て、一番印象的なのは、「あれ、フジコさん、いつから背中がああなったんだろう?」ということだった。しかしそんなことはブログには書けないと思っていたので、これはブログ記事にはするまいと思っていたのだが・・・きょう、ひょんなことからご本人のインタビュー記事をみたところ、背中が曲がっていることについて言及してらっしゃるし、そのことに触れたブロガーの記事も見つかったので、「あれ、別に書いてもいいのかな?」と思った次第である。

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ピアノを弾くときの姿勢は影響するのか?

ピアニストという職業柄、一日座っている時間は7-8時間以上かもしれない。やはり座って前かがみになっていることが、高齢になってから影響するのだろうか?

ところで私は不思議にクラシックピアノの先生からは何も言われないのに、ジャズピアノの先生からは、「前かがみになっている。姿勢が悪い」とよく言われる。先生は美的観点からそうおっしゃっているのではなく、姿勢が前かがみになっていると、音が遠くへ飛ばない、という持論からである。

一方、私は「はい、気をつけます」とは言っているものの、今までそれほど真剣には受け止めてこなかった。だって、有名どころではビル・エヴァンスのような前かがみのジャズ・ピアニストもいるし、鍵盤をなめるかのような姿勢のピアニストも存在するからだ。

しかし、今はそれほど問題ではなくても、将来背中が曲がって、地面を見ているだけのような姿勢になったらどうしよう。認知症も困るが、これもできるものなら避けて通りたい。

なぜ女性は高齢になると背中が曲がるのか

私の父は98歳で亡くなったが、亡くなるまで背中はまっすぐだった。しかし私の叔母は90歳を越して存命だが、80歳を過ぎる頃から、背中が曲がりだした。それに街で通り過ぎる人をバス停で待ち時間に眺めていても、腰や背中の曲がった人は男性よりも女性に多い。これって高齢女性に特有の現象なのか?

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調べてみると、やはり腰曲がりは女性に多い病気で、その原因は加齢からくる女性ホルモンの減少にありそうである。これを避けるためには、スクワット、そして背骨を反らせるストレッチが有効とのこと。また、バランスの取れた食事を取ることも大切だそうだ。お菓子ばっかり食べていたのではいかんのだろうなぁ。

しかし美しくトシを取るのはなんとむずかしいことか。認知症予防に暗譜、ブログ書き、腰曲がり予防にストレッチ、食事の工夫。タスク多すぎでストレスがたまりそうだ。

とりあえず、ピアノを弾くときは前かがみにならないよう、音を遠くへ飛ばす気持ちでやってみます、先生!