夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

だんだん好きになるショパンのプレリュード17番

マルティン・ガルシア・ガルシアの手

ショパンプレリュードの17番が好きになってきた

ショパンプレリュードのなかから、どれをレッスン曲に選ぼうかと徘徊しているうちに、この頃では17番がいちばん好きになってきた。最初のお気に入りは8番で、17番は大して印象に残らなかったのに。こういうのをことわざで(私はよくことわざを間違えて覚えていることがあるので確認してみた)、「だんだん良くなる法華の太鼓」と言うらしい。すなわち、日蓮宗の太鼓も最初は耳になじまないが、だんだん耳慣れしてくる、と物事が良い方向へ向かうことを掛けたらしい。17番を繰り返し練習するうちに、私のピアノも良いほうに向かってくれればいいのだけれど。

マルティン・ガルシア・ガルシアの演奏がお気に入り

プレリュード17番もいろいろなピアニストが弾いている動画がYouTubeで見ることができるのだが、私が今のところ、気に入っているのは先のショパンコンクールで3位にはいったスペインのマルティン・ガルシア・ガルシアさんである。どこが気に入ったかというと、65小節目から続くベース音(というかラの音)がほかのピアニストさんよりはっきり入っていて、これが今の私の好みなのだ。

www.youtube.com

 

ドから次のソまで届くガルシアさんの手

ピアノのフィツオリは素晴らしい音色だね。しかしガルシアさんの左手のブレスレットって鍵盤にあたったりしないのだろうか?どうも私はたまに見かけるのだが、指輪とかブレスレットをして弾いているピアニストを見ると「邪魔にならないのかなぁ」とすごく気になる。それにしてもガルシアさんの手は大きい。以下のインタビュー記事から写真をお借りして、私の手と比べてみた。こんなにドから次のソまで届く手だと、何を弾くのでもラクラクだろうなぁ。

(左)ガルシアさんの手(右)私の手

ontomo-mag.com

ショパンはなぜ弾きにくい楽譜を書いたのか?

実際に弾いてみてわかったのだが、プレリュード17番は左右の手が交差して弾きにくい。ときによって左手の親指が右手の親指の上になり、また逆もしかりで、間違えても弾けるときがあったりするが、あとで指がからまり収拾がつかなくなる恐れがある。ショパンはなぜ、こんな楽譜を書いたのだろう? 弾きやすいように楽譜を書くこともできただろうに。

もちろん右手小指のメロディーラインは変えられないことは想像できる。でもその他は右手であろうと、左手であろうと同じ音ならいいではないか?きっとこれ、素人の考えなんだろうね。プロはきっと私の感想を「わかっていないんだなぁ」とお嗤いだろう。私が考える弾きやすい書き方とは次の写真の右側である。

3小節目(左)楽譜の記載(右)私の改造
39小節目(左)楽譜の記載(右)私の改造

楽譜の書き直しは面倒くさい

最初はこの右手左手交差にビックリし、慣れるために「右手上」とか「左手上」とかを鉛筆で書きこんでいた。しかしじょじょに「やっぱり右手が下のほうがいい」とか、「左手上ってどういうこと?」とかで、自分で書きこんだことの意味も分からなくなってきた。第一、字が汚いのも見苦しくてイヤだ。

次に弾きやすいよう、MuseScoreという楽譜作成ソフトで自分のために楽譜を書きなおすことも考えた。上の写真にある「私の改造」というヤツである。しかし、私はいまだMuseScoreの使い方をマスターしていない。ダウンロードしてから半年以上になるというのに!それで最近では楽譜に書いてある通り、右手親指と左手親指が組んずほぐれつを繰り返すことにしている。そのうち、私の手が覚えてくれるだろうことを願って!