発表会の翌日、先生は体調が良くなさそうだった
今月は発表会の翌日がレッスン日という、珍しいめぐり合わせになった。先生宅に到着後、まず「きのうはお疲れさまでした。いろいろとありがとうございました。」とご挨拶をしたが、先生は見るからに体調があまり良くなさそうだった。「抗原検査はしたけど大丈夫だったから安心して」とおっしゃっていたが。どうやらお元気がない理由のある程度は、きのうの発表会のピアノが不評だったことにあるのかもしれない。
発表会の会場選定はむずかしい
私が慰めるつもりで、「でもお食事はおいしかったですよ!」というと、「食事もおいしくてピアノもいいところってなかなかないわよね」とため息をつかれる。先生は食事とピアノをドッキングさせる発表会が理想なのだろうか?私は去年のように、発表会は小さめホールで、打ち上げは別会場でも良かったと思うのだが、それだと打ち上げに参加しないひともでてくる。打ち上げの参加は自由だし、私も本来飲み会は苦手なのだが、ピアノの生徒さんたちには年1回しかお会いしないので、打ち上げは情報交換の場として悪くはないのでは、と思うのだ。
30分のレッスン時間は短かすぎるからどうしよう
きのう、ドビュシーの「版画 塔」を弾かれたかたも素晴らしくお上手だった。彼女も私と同じく月2回のレッスン(1回30分)なのだが、30分が短すぎて、「あまりにもみてもらえない」ので、1時間に変更しようかと思う、と言っていた。ところがお仕事をされているため、あまり練習が進んでいない時もあるからどうしよう、とのこと。同感である。もっとも私が30分レッスンにしている理由は、時間が倍になれば謝礼も倍になるので、「年金生活者の食費よりもおけいこごと代が高いというのは、いかがなものか」と思うからである。
それでは40分とか45分とかレッスンはないのだろうか?「難しいでしょうね」と彼女と言い合った。私たちの先生のスケジュールはつめつめなのだ。弾いているあいだに必ず次のレッスンのかたがやってくる。先生がトイレに行かれるとかお茶休憩をされているのを見たことがない。私なら生徒さんが弾いている間にお茶を飲んでしまうかも?いつか言ってみようかしらん、「先生、休憩を取るのも大事ですよ」。
来年の発表会はあと出しジャンケンで行こう
一方、発表会の曲目についてだが、なぜドビュッシーにばかり集中したのだろう?先生はバッハやモーツァルトをとても尊敬していらっしゃるようだが、ドビュッシー好きとはあまり思えない。だからこれはみな、私を含めた生徒さんの好みだろう。先生としても、「○○さんや△△さんもドビュッシーを弾くから、ほかのにしたら?」とは言えないだろうし。
でも聴く側としては、いろいろ変化があるほうが面白いと思うのだが?同じような(すまんな、ドビュッシー)が5曲も6曲も続くより、趣向が変わったほうが飽きなくてよいと思うのだ。
ということで、来年はあまり早くから曲を決めずに、他の参加者の曲目を先生に聞いてからにしよう。つまりは「あと出しじゃんけん」だ。何より今回のように半年同じ曲をやるのは元来飽きやすい性格のため、後半気合が失速した。発表会はゴールではなく、あくまで通過点なのだから、3-4ヶ月で仕上がったものでいいのではないか?
70台後半の参加者の男性が「1か月しか練習していません」と胸を張っていたのを思い出した。高齢者は怖いもの知らずだ。「もっと気楽に、もっとイージーに」。これが今回の私の反省点ということにしておこう。