夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

パスピエ最後のレッスンにして弾き方が変えられるか?

発表会まであと1週間しかない

クラシックピアノの発表会まであと1週間!この1週間でどれくらい伸びしろがあるのか? 疑問を心に持ちながら昨日、レッスンのため先生宅にうかがった。発表会までの最後のレッスンとなるので、ドビュッシーパスピエを先生の前で弾くのは最後になるはず(?)である。

レッスンではまず一回、通しで弾いた。先生は、「まとまりがあってよかったと思います。どこか気になるところはありますか?」と聞いてくださったので、「特にはないんですけれど、前にも言ったかと思いますが、最初のところが弾きにくくて・・・それもラから#ファに跳ぶところが、#ファにうまく着地できなくて音抜けになることがあって・・・」と申し上げた。

ここでできれば、「私は手が小さいので」という言い訳を付け加えたい。しかし私は前の先生に、「ねむいさんの手は小さくありませんよ!」と言われたことがあるし、今の先生の手も私より小さいことは、比べるまでもなく明瞭なのである。

ヒジをお腹のほうまでもってくるヒジ腹

先生が提案してくださった解決案はこうであった。まず、5と2のあいだを拡げようとしてがんばらない。肘を内側に、すなわちお腹のほうに近づける感じで移動させることによって、手首も移動させること。

そして、#ファの音はそれほど重要でないので、指を立てて弾く必要はない。私はこの部分、どの音もクリアなスタカートで弾きたかったのだが、指の腹で弾く、いくぶんくぐもった音でも、切れていればOKということ。そっか~~

実はこのヒジを内側にもってくる方法は、自分でも以前に試したことがあったのだ。そのときは、お腹のでっぱりが気になるなぁ、というほうに思考が移動してしまい、忘れ去ってしまった方法なのだった。さぁ、お腹をへっこませてもう一回やってみるか!しかし、間に合うのかね、あと1週間しかないのに・・・

ドビュッシーは光だ!色彩だ!

先生によると、とにかくドビュッシーの曲は色彩で変化をつけるべき、とのことである。ポエティックでない私でも、明るい暗いを音楽にあてはめて考えることはできる。しかし、そのほかの色となるとあまり自信がない。「ここはブルーのイメージで、ここはピンクの雰囲気で・・・」と思いながら弾くかたがいらっしゃるのだろうか?だとしたら、まことに芸術的でうらやましい。

それとは別に先生から面白いお話を伺った。絵具というのがポータブルになったのは19世紀以降だということ。それまでは室内で色を作って描く(塗る?)しかなかったのが、印象派の時代になってようやく絵具を持って戸外で描く喜びが味わえるようになった画家たちが、「光だ!色だ!」を重視するようになったらしい。

速く弾きすぎると言われたのは多分初めて

パスピエを弾き始めた頃は♩=100で始め、130で弾くのがやっとだった、というのが過去のブログ記事からわかる。ところが、おお、練習は裏切らない! 今は♩=150で弾いているのだ! これで音抜けしなければほぼ理想なのだが。

kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com

ところが先生は私の弾き方ではちょっと速すぎる、とおっしゃるのだ。たぶん何かをピアノで弾いて速すぎる、と評されたのは人生初めてだと思うけど。

「だって、Allegrettoって書いてあるでしょ」と先生はおっしゃる。しかも「ma non troppo(しかもはなはだしくなく)」とクギを刺しているのよ」

なら、世の中のプロピアニストはなんであんなに速く弾くんですかい(とは先生には言わなかった)。彼らは「へっへっへ こんなに速く弾けるんだよ!」とあてつけているのか?

でもテンポを落としたほうが安全運転で、ガードレールに激突する可能性は低くなる。よって私の聞いたなかでいちばん標題に近い速度で弾いていらっしゃる金子氏の演奏をお手本とし、あと1週間がんばってみることにする。

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