夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

CD、DVDの貸出がない図書館なんて信じられない!

中古で買った内田光子氏のモーツァルトソナタミシェル・ルグラントリオ

音楽配信サービスは利用していない

昨今では音楽を聴く手段として、音楽配信サービスを利用するのが主流なのだろうか?

私自身は現在、音楽配信サービスをまったく利用していない。なんどか期間限定の無料サービスを利用したことはあったが、聴く対象アーティストに偏りがあり、同じものをしつこく聞くタイプなので、結局それでは月額使用料がもったいないのではないか、と思い至り、正式に申し込むまでに至らないのである。

さいたま市にあったCD貸出が芦屋・神戸にはないという不思議

それではどうやって音楽を聴いているかというと、なんとも古風な中古CDショップ通いである。

特に阪神間に26年ぶりに里帰りしてからは、その傾向が顕著だ。里帰り以前はさいたま市に20年以上住んでいたが、そのときは中古CDショップのお世話になんかならなかったのだ。なぜか?答えはさいたま市には書籍・CD・DVDを含めて一人30点まで、14日間借りられる図書館があるからである。

さいたま市には神戸のような海はない。山はあるのだっけ?しかし素晴らしい図書館がある!

というより、メディアライブラリーのサービスがない神戸市・芦屋市ってどうなんだろう?どうしてさいたま市にできることができないんだろう?住民税返せ!って言えるものならいいたいわ。

図書館のおかげで充実した知的生活が送れたのに

さいたま市在住当時、私は安月給の会社員だったが、図書館から徒歩5分のところに住んでいたので、収入に比例しない充実した知的生活が送れたと思う。DVDが一般的になる前は図書館にはビデオの貸出が多かった。私はおかげでレナード・バーンスタインの「ヤング・ピープルズ・コンサート」のシリーズも全部観ることができた。

これは若い人を対象に、バーンスタインが司会、ときにはピアノも演奏しながら、クラシック音楽のなりたちや理論をわかりやすく説明するものだった。すごく面白いし、本当にためになる。これのおかげで、モーツァルトの音楽が、実は当時のオーストリアの民謡の影響を受けていることを知った。でもこのシリーズ、買えば結構するよ。そういうのがタダで見られるなんてなんとありがたいことか!

さいたま市の図書館所蔵のCDにはマニアックな音楽も結構あった。カリブ海諸国南米・中米で人気のバンドとか。なにせタダなので借りれるだけ借りて、気に入ったものだけITuneに入れて、都内へ向かう超満員の埼京線京浜東北線の車中で聴いていた。さすがに電車だけは懐かしくないけれど。

これからの音楽の聴き方はどうなるのか?

基本的にITに詳しくない私は20数年のさいたま市在住期間に少なくとも2回はパソコンをクラッシュさせてしまい、大事にしていた音楽も失くしてしまったものが多い。そこから得た教訓として、やはり本当に気に入ったモノはカタチとして残せるものを手元においておいたほうがいいという気がする。音楽配信サービスだって、退会してしまえば、もう聴けなくなってしまうのだから。
けれど近い将来、CDも廃れることがあるのだろうか?かつてのレコードのように?レコードはまだ愛好者がいて、さかんに取引されているようだが、MDがどうなったか末路についてさっぱり聞かない。時流に乗れない高齢者としてはこれからの音楽の聴き方がどうにも気になる。