心機一転、クラシックピアノのレッスン
新しい先生のもとでクラシックピアノのレッスンがはじまった。こう見えても下準備はけっこうするほうなので、レッスンの数日前から、阪急に乗るパターン、JRに乗るパターン、阪神バスに乗るバターンとどれがいちばん早く、安く、しかも確実に先生宅に到着するパターンかを研究していた。
そうやって無事、時間ピッタリに先生宅に到着!
先生とワンちゃんが笑顔で出迎えてくれたが、なにぶんにも前回はながながと世間話をしてしまったので、今回もご挨拶のあとも、私は世間話モードでいたのだが、
「レッスンは45分しかありませんから、アッというまに終わってしまいますからね。
さあ、始めましょう!」
こうして初回のレッスンは始まった。
準備をしてから弾き始めること
さっそく焦って、ピティナステップで弾く予定の「パスピエ」を弾き始めると、
「だめだめ! まずピアノに挨拶するように準備をしてから!
そしてペダルを踏んでみて!焦ると真ん中を踏んでしまうこともあります!」
なるほどね。私は心の中でピアノさんに「よろしくお願いします」と手を合わせ、右端のダンパーペダルをキコキコ踏んでから、やおら弾き始めた。
そして・・・まぁこれまでになくいろいろなアドヴァイスをいただいたこと!この曲は去年の夏から始めたのに、いったいいままで何を習ってきたのだろうねぇ・・・
暗譜するより譜めくり不要の工夫を
アドヴァイスについてはまた思い出したら書く。
とにかく私は先生に暗譜の不安さを訴えた。
95%は大丈夫だと思うのだが、あとの5%で何が起こるかわからない。
すると先生は、
「暗譜なんてクララ・シューマンがはじめただけですからね。それほど歴史があるものではありません。それに不安を抱えながら演奏するのはよくありません。それよりは見て弾いたほうがよいです」
おー、なんと温かいおことば! しかし・・・
「でも譜めくりしなくてもすむように、工夫してください。それに空調の効いているホールだと風で楽譜が飛んでしまうこともあります。もっとしっかりした紙にコピーしてください」
A5サイズ横8枚は幅広すぎる
家に帰った私は暗譜を完全にする練習よりも、工作にとりかかった。
まず「パスピエ」はA4サイズの紙だと8枚だから、譜面台には乗り切らない。
そこでA4サイズより一回り小さいA5サイズだとどうなるか?
↓のように譜面台からはみ出している。
ところで家でスケールの練習をする場合、A4サイズの紙6枚を貼り付けているが、その場合は見えにくくなったらずりずり紙を動かしている。
しかし、家でなく演奏会場となるとそうはいかない。よって却下。
A6サイズ8枚をクリアファイルに貼りつける
A5サイズよりひとまわり小さいサイズはA6。つまりハガキの大きさとなる。
ためしにまず楽譜をハガキサイズに縮小して印刷してみた。これが計8枚となる。
そしてクリアファイルの裾をカッターナイフで切ってバラし、8枚の楽譜を貼りつけてみた。みかたとしては上段を左から右へ、そして下段を左から右へ読むことになる。
ところでこのハガキというのは書き損じたときのために予備に買っておいた「年賀ハガキ」であり、裏返しにしたときの見栄えがきわめてよろしくない(誰も見ない、と思うけどね)。
そこで捨てずにとってあった展覧会のチラシを貼ってみた。こういうときに、なんでもかんでも捨てずにとっておいてよかったなぁと思う(あまりそういうことはないけど)。
ハガキサイズの楽譜8枚を譜面台におく
ハガキサイズの楽譜8枚を譜面台におくとどうなるか?
夫に見せると「小さすぎるじゃない!」と言われた。それもそうだな、これじゃメガネなしではとうてい見えない。
しかし、言い訳ではないが、これよりも少し大きい音符でも、首を左右に動かさないといけないA5=8枚より見やすい気がする。それだけ中央にあるものを凝視すればいいほうが、小さい音符でもなんとなく判読しやすい気がする。
実際にこれを見ながら弾いてみたが、もし初見だととてもじゃないけれど弾けないだろう。しかし、95%覚えている楽譜で、万が一に備えて、という場合はこれでいい気がするが・・・
あと1週間。いったい私はどう対策するのだろう?