謝礼についてはおおざっぱなクラシックピアノの先生
私のクラシックピアノの先生はおカネのことについては大らかであるようだ。
先日、月謝袋にいれた現金がそのまま返却されたことを書いたが、先生によると、こういうことは全然珍しくないそうである。
「なんか合わないなぁー、と思ってたのだけど」
と苦笑いされていた。
「生徒のお母さんから『袋にお金がはいってましたよ!』ってよく言われるんですよ」
で、不思議なのは、そんなに受け取る謝礼についておおざっぱなのに、譜面台におく譜面の形態について、なぜあれほど神経質なのだろう?と私なんかは疑問に思わざるを得ない。
暗譜推進派と暗譜こだわらない派
世の中のクラシックピアノの先生方のなかには暗譜推進派と暗譜こだわらない派の二通りあるように思われる。
ちなみに3年前にレッスンを再開したときの先生は、暗譜推進派で、暗譜できていないと合格できなかった。
幸いに、というか、今の先生は暗譜にこだわっておられず、
「今や世界的には暗譜はそれほど重要でもないんですよ。
覚えているかどうかのストレスに駆られて弾くより、楽譜を見ながらじっくり弾くほうがいいに決まってますからね!
だから日本もだんだんに、ではあるけれど変わってきますよ!」
と言っている。
年のせいか、新しい情報がまったく脳にはいらない私には、涙が出るほど嬉しいお言葉である。
その代わり、譜面台に置くコピー楽譜のスタイルにはうるさい。
それがわからず、ここ3-4ヶ月は迷走ばかりしていた。
クリップボードに反対でクリアホルダーを探し回る
最初のうち、楽譜を家のプリンターでコピー&メンディングテープで貼り合わせたものをレッスンに持参していた。
しかし先生は、
「これじゃどこかへ飛んで行ってしまいますね。
もっとしっかりした紙でないと」
そう言われた私は100均で「しっかりした紙」を買い、コピーしなおした。
しかし先生はそれにも満足せず、クリップボードのようなものに挟むほうがいい、と
言った。
しかし私はクリップボードの固い材質が気に入らなかったので、クリアホルダーに譜面を貼ることを思いつき、またまた100均を放浪することになった。
kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com
しかし、先生は結局これもお気に召さなかったのである。
理由はホールのように空調が効いているところだと、思わぬ送風のため、クリアホルダーでも飛ぶことがあるとのことだった。
そこで私は、大胆なことを言った。
「大丈夫です。もう覚えているし、楽譜はお守りみたいなものですから」
ところが先生はこう言ったのだ。
「そのお守りがどこかへ飛んで行ったら、それこそ大変じゃないの!」
ランランにヒントを得て昔の2穴バインダーを引っ張り出してきた
結局、私は40年以上前に買ったソフトタイプの2穴バインダー(この頃こういうのを見かけない)に、コピーした楽譜を綴じることにした。
なぜかというと、下のランランの動画をみて、譜面台にあるものは、リングタイプのバインダー?ノート?らしく、開いたあとは自然に閉じないものだからいいなぁ、と思ったのだ(ピアノはマネできないからこういうことをマネしないと!)
今後の課題がまだあった
先日のレッスンには、この2穴バインダーにコピー譜を綴じたものを持参すると、
「あ、いいことを思いつきましたね」
と言われたので、私は胸をなでおろした。
しかし、しかし、である。
もうすぐある弾きあい会では、1曲目にインヴェンション8番を弾き、2曲目にアラベスク1番を弾く。
コピー譜の大きさと枚数は、インヴェンションがA42枚なのに対し、アラベスクはB5が6枚とかなりアンバランスである。
大きさが揃わず、見た目がよくないのは承知の上だが、先生からは
「楽譜がめくれないように、A4最終ページと、B5始まりページを両面テープで貼り合わせるように」
というアドヴァイスをいただいたのである。
はい、わかりました!
本番にはきっと貼って来ます!