大型のジャズ黒本を買ったとき
ジャズをやる人ならほとんどの人がもっているといっていい「ジャズ・スタンダード・バイブル」いわゆる黒本を買ったのは、このブログでの記録によると、昨年の10月のことである。
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この本を買ったとき、2ヴァージョンがあるのは最初から知っていた。すなわちA4と同じくらいのサイズで普通に製本してあるタイプと、リング綴じでB5サイズぐらいのハンディタイプの2種類である。
えーと、買う時は迷わずA4と同じぐらいで普通製本のほうを買った。
というのは私は老眼であるため、字は大きいほどよい。そしてリング綴じというのは、学生のときから大嫌いで、といってもリング綴じのノートしか知らないのだが、書くときにリングが手にあたって不快だからである。
クリップなしでは使えない大型の楽譜にいらいら
さて普通製本、すなわち大きいほうを買ってどうだったかというと、買ってすぐ深く後悔した。まず予想はしていたことだが、好みのページを開いて譜面台に載せると、すぐ閉じてしまい、クリップなしでは使えないからである。
そのクリップ、つまり言い換えれば「ページオープナー」を買ったのだが、あろうことか、これをピアノと壁のあいだに落としてしまい、どうにもこうにも見つからないのだ!
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こうなると、がぜん譜面台の上で、どのページを開いてもしっかりとどまってくれるリング綴じが欲しくなった!
しかし内容的にはまったく同じものなんだよ!それに¥3,850もする!
同じものを2冊揃えるなんて、無職の年金生活者に許されるのか?
しょせん練習方法が違うのだ、ジャズとクラシックでは
結局許されざる散財をしてリング綴じのハンディ版も買ったが、結果は〇。
私はクラシックピアノとジャズピアノの練習方法はやっぱり違うと思う。
すべてが楽譜に書かれているクラシックピアノでは、1曲に集中的に時間をかけて仕上げなければならない。
ところがテーマのメロディー以外、コードネームのみのジャズでは、何曲もレパートリーを持ち、それも異なるキーで弾けることがのぞましい。
その点で、譜面台に置いたリング綴じの楽譜のページをとっととめくりながら、20-30曲を一挙に弾けるストレスフリーといったら!
爽快なことこのうえなし!!
なぜクラシックの楽譜にリング綴じがないのか?
でもまてよ? クラシックピアノだって、ハノンとかツェルニー30番とか、とにかくこなすことに意義があるようなものも、リング綴じだったら便利だと思いませんか?
しかしリング綴じのクラシックピアノの楽譜なんて、見たことがない。
これには何か深い理由があるのだろうか?