パソコンはできてもピアノはムリ!
整形外科でステロイド注射をしてから30分後に発症した右手薬指の痛みは、翌日も終日続いた。
ちょっと何かモノに薬指先端があたっただけで「痛ッ」なのだから、パソコンのキーボードは右手4を使わずに打った。
これはスピードがちょっと遅くなるだけで、別に特別不便というわけではない。
しかし問題はピアノだ。
理論的には右手4を避けて弾けばよい。言うはやすし、行うはなんとかで、ふだん何の疑問もなく4で弾いているところを別の2とか3とかに代えようとすると、「あらら」となり、とてもじゃないが曲にならない。
ええーーー どないしたらええねん!!
原因に悩むより先生に聞こう!
原因は3つ考えられると思った。
ずばり
- 注射のせい
それから
- 無理なマッサージ(リハビリ)で神経が乱れた
そしてネット情報を漁ると、指先の病気としては
- 手根管症候群というのがあり、ピアニストのなかにはこれで苦労していらっしゃるかたもいるみたい。
一日あれこれ悩んだが、ひとりで悩むより、「先生、どうしてくれるんですか!?」と翌日言いに行くことに決めた。
注射副作用は全否定で鎮痛薬を処方される
次の整形外科の予約は、もう一週間後に取らされているので、こんなにも早くまた診察に訪れた私に、看護師さんも先生もビックリしたみたいだった。
本音を言えば
「注射のあとすぐに痛なりましてん! どないしてくれるんですか!!」
と言いたいところだったが、そこはトーンを和らげて、
「もうすぐ私にとっては大事なピアノの発表会(ピティナステップといってもわからないだろう)があります。素人ですからたいしたものではないんですけれど・・・
今の状態ではキャンセルもやむを得ないと思いますが、せっかく以前から準備してきたことでもありますので、なんとか当日だけでも演奏が可能になるような鎮痛薬を処方していただけませんか?」
先生は私の指を見もしなかった。
そして
「注射が原因なんてありえません」
とおっしゃった。そして
「神経の問題かもしれないので、鎮痛薬を1週間分だしておきましょう」
そうして処方されたのが、セレコックス錠とムコスタ錠である。
その効果があってか、指の痛みは治まった・・・
しかしねぇ、これでいいのか?
また痛くなったらどうしてくれるのだ?
かくして私の整形外科に対する信頼度は下降するばかり、となったのだった・・・