フランスの農家で過ごすバカンスの広告をつくれって!
酷暑のなか、バスと電車を乗り継いでのフランス語レッスン。
「やれやれ、きょうもバカンスのハナシか・・・バカンスに行くより、涼しい部屋でボーッとしていたいわ」
とムッシュー先生が聞いたら気を悪くしそうなことを思いながら、席に着いたのだが、きょうは少し勝手が違っていた。
いつもは(先生がお題を出す場合)、ホワイトボードに書かれたお題に関することをダラダラしゃべることが多いのだが、きょうは、
「HISに勤めていると仮定して、フランスの農家でバカンスを過ごす滞在型旅行の広告をつくりなさい」
というお題とともに、白い模造紙に、カラーペンシル、色鉛筆などを渡されたのだった!
レンヌの田舎で自然を楽しむのはいかがでしょう?
ところで私は過去にHISではないが、シニア富裕層を対象にした、小さな旅行社に数年勤めていたことがある。
なので、売れる企画を求めてアタマを絞った苦難の時代を思い出してしまった。
旅行に行く人たちは楽しいだろうが、いかに多くの人々を遊ばせるかを考えるほうは結構大変なのだよ。
とはいえ、もう何年も前のことなので、今回は楽しくイラストまで書いた。
先生「広告のタイトルは?」
私 「Découvrez la nature authentique ! (本物の自然を見つけよう!)」
先生「悪くないね。 で、どこへ行くの? ブルターニュとかサヴォワとか?」
私 「En Bretagne, à 13km au sud de Rennes ! (ブルターニュ地方でレンヌの13キロ南!」
ところで私はレンヌには行ったことがないのだが、大学時代の友達が滞在して良かった、と言っていたのを思い出したのだ。
先生「で、何をするの?」
私 「昼は釣りとか、ハイキングとか、夜はキャンプファイア!」
先生はやっぱり「星影さやかに」を知らなかった
ここで私は先日の記事にも書いた、日本のキャンプファイアーの定番曲で、モト歌はフランス民謡となっているが、フランス人は誰も知らないという「星影さやかに」を朗々と歌い上げた。
kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com
先生は私の歌を、耳を澄まして聞いていたが、
「聞いたことないなぁ」と一言。
わかりました、先生。
でも私の歌はどうでしたか?
少なくとも、音ははずさなかったですよね?
フランスのキャンプファイアー定番曲「サンティアーノ」
そこで今度は先生から、フランスでのキャンプファイアー( le feu de camp)の定番曲を教えていただいた。
ユーグ・オーフレイ(Hugues Aufray)というシンガーソングライターが1961年に発表した「サンティアーノ( SANTIANO)」という曲である。
「僕の世代だったら誰でも知っていると思うよ!」
と言ったが、先生は多分50代ぐらい(?)なので今の若いフランス人は知らない可能性も大いにある。
ところで「サンティアーノ」というのは船の名前。
歌の主人公は、この船の乗組員で、
「帆をあげよ、サンティアーノ!
この船の乗組員であることはオイラの誇り。
恋人にしばらく会えないのは寂しいが、サンフランシスコまで行くぞぉ~」
という勇ましいもの。
もともとはイギリスの船乗りの歌だったそうで、多くのヴァージョンがあるそうである。
「え、なんで船乗りの歌をキャンプファイアーで歌うんですか?」
と突っ込みをいれたくもあったが、新しい歌を知るのは嬉しく、ゆえに収穫多い今日のレッスンだった!