今年の夏のお題もまたヴァカンス?
足首の捻挫でこちらも1か月半、行けなかったフランス語個人レッスンのときのお話。
ひとしきり、私がどうして足首を捻挫したか、救急車を呼んで松葉づえをついて、うんぬんかんぬん、という話に続いて、こんどは先生の捻挫体験。
捻挫はこわいよ~~クセになるよ~~足首までカヴァーするようなスニーカーを履かなきゃだめだよ~とありがたいアドヴァイスをいただいたのち、ふとホワイトボードをみるときょうのお題が書いてあった。
- Vos vacances idéales (あなたの理想的なヴァカンス)
- Les activités sportives(スポーツ活動)
- Vos expériences mémorables (あなたの忘れられない体験)
え?、またヴァカンスについて?去年もやったやん?
私は退職者だから、年中ヴァカンスだっていって、このお題は勘弁してもらったと思うけど?
フランス人は本当にヴァカンスが好きだなぁ。
私も若いころ、そういうのに憧れたけれど、夫の思い出話のように「毎年、どこか違うところへ行かなければならなかった」というのをきくと、ちょっと面倒くさい気がする。
それに日本人だったら、みんながどこかへ行くのなら、自分たちもどこかへいかねば、と強迫観念にかられませんか?そういうのってイヤだなぁ。
ガールスカウトの「忘れられない体験」
というわけで、きょうは3の「忘れられない体験」についてだけしゃべった。
夏休み中、私の「忘れられない体験」は小学校時代にずっとはいっていた、ガールスカウトでのキャンプである。
あまりに内気で社会性のない子どもだった私を両親が心配して、ガールスカウトに入れたのだった。
たしか制服があったよね? ベレー帽もかぶった。
リーダーと呼ばれた若い女性がいわば先生役だったけれども、あれはボランティアだったのか?
団員はそれぞれ、「ファミリーネーム」という、いわばニックネームをつけられ、なんと私はコアラちゃんと呼ばれた!(このトシになっても本物のコアラはみたことがないのに!)
週1回、日曜日の集会には何をしたかさっぱり覚えていないが、毎年夏にはキャンプに行かされた。これがイヤでイヤで・・・
だってウチにいれば、当時は扇風機しか冷房機具はないにしても、まずまず快適だった。
しかしキャンプでは、狭いテントの中、押し合いながら横になり、暑くて足をテントから出したら、足が腫れあがるほど蚊に噛まれた。
食事は飯盒炊爨(はんごうすいさん)で作らねばならなかったし、何も料理を知らなかった私は、味噌汁にきゅうりを入れて、みんなから非難ごうごうだった。
キャンプファイアーの定番曲「星影さやかに」
しかし楽しかったものがひとつだけあり、それはキャンプファイアーだった。
みんなで燃え盛る火を囲んで、歌を歌うのが本当に楽しかったのだ。
定番曲は「星かげさやかに」。
「燃えろよ燃えろ」ともいうらしい。
フランス民謡とされているが、そうでない可能性もあり
この曲は作曲者が不明とされている。
そして、なんと下記サイトによると、(引用はじめ)原曲はフランス民謡となっていますが、原題は不明で、フランス人でもこの曲を知っている人が見当たらないということから、フランス民謡ではない可能性もあります。(引用終わり)という不思議な曲なのだ。
キャンプファイアの定番曲「燃えろよ燃えろ」の歌詞、楽譜とmidiやボカロ歌入りmp3試聴と無料ダウンロード
試しに夫に、「この曲知ってる?」と言ってピアノで弾いて聞かせたら、
「僕は、知らない」
と言った。
いや、いいんだよ。
ほかのフランス人も知らないらしいから。
作詞者の串田孫一(くしだまごいち)氏(1915-2005)は日本の詩人、哲学者、随筆家として著名な方だったらしいが、それにしてもメロディーのでどころがはっきりしないなんて、昔はアバウトだったんだねぇ。