英国王立音楽検定のスケールとアルペジオの準備はじめ
秋か冬にある英国王立音楽検定を受けるのなら、準備は今からしないといけないのだが、いったい何から始めればよいのか?
先生によれば課題曲、それぞれの分野から各1曲の合計3曲、プラス自由曲1曲の実技は大したことはない、と言う。
さらに先生いわく、日本人の受験者が最も苦手としているのは、初見!(オーマイガー!)
そしてオーラル(英語のテストというより、何拍子で手を叩けとか)らしいが、これらの対策は今のところ何をしたらよいかわからない。
とりあえずできることから、ということで暗譜で挑まなければいけないスケールとアルペジオをぼちぼちやり始めている。
ま、あまり面白いとはいえないけどね。
苦手の指使いで弾くと親指付け根が痛む
先日、指使いを楽譜通りにやろう、という健気な(?)試みの記事を書いたばっかりなので、スケールとアルペジオについても「Scales & Arpeggios ABRSM Grade5」のテキスト通りの指使いで弾こうとしているのだが・・・
kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com
アルペジオをテキスト通りの指使いで弾こうとすると、
「あ、私、これあかんねん!」
という事態が発生した。
以下、赤字が私の通常の指使いである。
つまり、特に左手に問題が発生するのだが、テキスト通りに3/2➡1➡4➡2で弾こうとすると、1から4の指またぎで親指付け根、およびその先の関節が痛くなってしまうのだ。
どうやら私の左親指は、内側に曲げることを非常に不得手としているらしい。
「え、これは英国王立音楽検定ご指定の特別指使い?」と不思議に思って、全音のハノンを調べてみたけれど、まったく同じだった。
ということはみなさんこの指使いで難なく弾いていらっしゃる、ということらしい。
まったく今まで気づかなかったほうがおかしいのだが、我流の指使いを疑問に思わなかったことが問題なのだ。
ならば親指が痛くないように弾こう、と思うと、ヘ音記号でラからド#の長3度がブツ切れになってしまう。
これって全然よくないよね?
そこで私にとって従来通りの指使い、5➡3➡2➡1 で弾くと、自分で言うのもなんだが、じつにレガート、シームレスに美しいアルペジオができあがるのだった・・・
先生に問題提起してみると
一応、これは先生に問題提起してみた。
すると先生は、
「左手の指が寝すぎなのでは?」
と言われた。
そこで私は左手の手首と甲を右手より2-3cm上げて弾いてみた。
すると今度は左親指の爪しか鍵盤に当たらない気がする。
なんか違う気がするけどなぁ~
そこで先生は、
「左の脇をもっと開けてみては?」
そこで私は左脇を10cmほど拡げ、肘もそれにしたがって挙げ気味に弾いてみた。
ま、できることはできるんだけどね。
しかし副作用として、こんどはカラダが自然に右方向へ傾いてしまった。
整体とピアノの講座開催を待ちながら
私としては
「やりにくかったら無理にやらなくてもいいですよ、今までのやり方で」
と先生のお墨付きがいただければ満足なのだが、そうはならず、先生はしばらく考え込んでいた。
そして突如、
「実は今度、整体からみたピアノの弾き方の講座をやってみようと思うの!」
と目を輝かせた。
じつは心当たりの先生がいらっしゃって、その先生に声をお掛けしたら、前からそういうテーマで講座をやりたかった、と言われたそうだ。
でも残念ながら今すぐ、にではなく来年の年明けらしいのだが・・・
それまで私は内側に曲げにくい自分の左親指を労りながら、なんとかやっていかねばならない。
やっぱり苦手指使いは克服に燃えるより、避けて通りたいのが私の性格なのだが・・・