さるホールのスタンウェイピアノの感想について
きのうはいきおいで、さるホールのスタンウェイピアノの音が大したことなかった、と書いてしまった。
それでひょっとして、さる筋(どんな筋?)から苦情がくるのではないか?と考えると午前中はビビってしまった。
しかし午後、こんなマイナーなブログで素人のおばさんが書いていることに、さる筋が本気で受け取るはずがない、という気になってきた。
こういうのはたいてい、期待していた三ツ星レストランに行ってみたけれど、大したことなかった、というのと同じではないか?
すべては好み、好きか嫌いかなのだ。
私がオラフソン、カティア・ブニアティシヴィリが好きで、現代のチョンマゲ男性が嫌いなのも、単なる好みの問題なのでどうしようもない。
クラシックピアニストだけを例にあげたが、それではジャズピアニストでは誰が好きか?
残念ながら小曽根真さん以外、みな他界してしまった(いっちゃん好きなのはジョー・サンプル!)
上原ひろみさんは文句なしにすごい!とは思うが彼女のスタイルが好きかと聞かれるとそうでもない。
そう言えば、上原ひろみさんはヤマハ以外のピアノは弾かないということはよく聞いたからスタンウェイ・アーティストではない、ということだね。
スタンウェイ・アーティストとは?
Wikiによると、スタンウェイ・アーティストとは、(引用始め)彼らがスタンウェイ製のピアノだけを演奏に使用することを選択したこと、それぞれがスタンウェイ製ピアノを所有していることを意味する。このためにピアニストが対価を支払う必要はない(引用終わり)とある。
要するにスタンウェイによるアーティストに対するアメとムチではないか?
「うちのピアノ、ただで使わしてあげるかわりによそのん弾いたらあかんで~~」
と言っているように聞こえるのだが?
しかしクラシックの分野でスタンウェイ・アーティストとして名を連ねているのは、アルゲリッチ、バレンボエム、キーシン、ポリーニ、内田光子など、まさにそうそうたるピアニストたちである。
対して、ジャズ・ポップスのほうではキース・ジャレット、ダイアナ・クラール、ビリー・ジョエルぐらいかな、大物は?
小曽根真さんによるスタンウェイ vs ヤマハ 比較論
そう言えば、以前このブログで小曽根真さんと角野隼斗さんの対談をとりあげたとき、小曽根さんがスタンウェイとヤマハの違いについていろいろ説明されていたことを思い出した。
下の動画は全部で30分超あるのだが、該当部分は8:32ぐらいから始まる。
小曽根さんによる、ヤマハ vs スタンウェイの比較論は極論として、
クラシック➡スタンウェイ
ヤマハ➡ジャズ
になるそうだ。
ご説明を取り急ぎメモしたのだが、スタンウェイはジャズにしては歌いすぎる。
ヤマハはジャズのようなリズミックなものが向いている。
プレーヤーを優先してくれる楽器だからだ・・・って、わかります?
私、全然わかりません(泣)
さすが角野さんは、いかにも我が意を得たり!というふうにうなずいていたけれど。
【自撮り動画】スタンウェイでジャズを弾いてみた
先日、スタンウェイを弾く機会があったときに、クラシックと同様、ジャズもいろいろ弾いてみた。
ペダルを踏まなくても、音がよく響くので弾いていて本当に楽しかった。
あとで聞いて見ると、ちょっとリバーヴがかかりすぎているように聞こえるので、これが小曽根さん曰く、「スタンウェイは歌いすぎる」という意味なのかな、とも思ったがよくわからない。
まあ、アマチュアは弾いていて楽しければすべて良し、ということにしておこう。