きょうの先生が一番候補であるわけ
私のクラシックピアノ無料体験シリーズはまだ続く。
きょうの無料体験レッスンは候補のなかでは一番自宅から近いところ。
ただし、楽器店や音楽教室ではない。
先生が、防音設備の整ったマンションの1室を、レッスン室として使用されているようである。
これまでの経緯から楽器店や音楽教室でのレッスンに気持ちが大きく傾いていたのだが、それでもきょうの先生が一番候補であるわけは、
- 格安のレッスン料(楽器店や音楽教室と比べたら):10分あたりで換算すると、約半分!それにレッスン時間も60分とゆったりしている(30分ではあまりにもせわしない)
- 先生の経歴:演奏活動も精力的になさっており、出身大学はT藝術大学のピアノ専攻!
クラシックピアノについては学歴病
私はもともと関西出身なので、ほとんどなんでもが関西びいきである。
食べ物や味付けは関西風を好むし、プロ野球はもちろん阪神タイガース。
そして何より関西人のユーモア感覚が大好きなのだ。
しかし、しかし・・・
クラシックピアノの先生を選ぶ段になると、とたんにT藝術大学やT朋音大出身、つまり東京で勉強された先生が輝いて見える。
そして地元のナントカ女子大となると、「ちょっとね~~」となるのだ。
関西の楽器店や音楽教室のピアノ講師には、その、ナントカ女子大(複数)が多いのにね。
でもこれって偏見だよね、たぶん。
だってT藝術大学やT朋音大出身の先生がみな、優秀な教師である保証はない。
演奏技術だって、大学合格時は素晴らしくても、そのあとも切磋琢磨しないと、楽器というやつはすぐに腕がなまってしまうのだ。
だからT藝術大学やT朋音大出身のピアニストが、みんな卓越したピアニストとは限らない。
なのにわかっていても、
「T藝術大学? すごーい!」
と目を丸くするばかりなのだ。
いやな奴だよ、まったく。
無料体験でスタンウェイを弾かせてもらった!
時間きっかりに到着した私は先生の笑顔に迎えられた。
そしてグランドピアノ2台(1台はヤマハ、1台はスタンウェイ)のレッスンルームに案内され、スタンウェイのほうを指さして、
「こちらでどうぞ!」
と言われたのだ。
え? 先生はヤマハで生徒はスタンウェイ?
というのも前の前の先生のところも、1台がヤマハでもう1台がスタンウェイだったが、スタンウェイは先生専用だった。
だから発表会で生徒同士で集まったとき、
「あのスタンウェイを1回は弾かせてほしいよね」
といいあったものである。
でも、きょうの先生が無料体験レッスンで、これから生徒になるかならないかもわからないヤツにスタンウェイを弾かせてあげるとは、これは「無料体験サービス」「限定サービス」なのだろうか?
それにしても気前がいいよね。
そしてこれが私にとって、とても好印象だったのは否めないのだ。
その都度予約レッスンで大丈夫か?
とにかくT藝術大学を卒業後、アメリカ留学、帰国後は演奏と指導の二足のわらじとあらば、想像を絶する忙しさだろう。
その上、先生にはお子さんもいらっしゃるのだ。
こんな忙しい方に定期的にレッスンしていただけるのだろうか?
また前のように、月2回のレッスンが1回になり、立ち消え状態になったりしないのだろうか?
そして先生は、
「固定レッスンのかたは、いないですねぇ。
みなさん月1回とか2回で、来られたときに次の予約をとって帰られます。
そのほうがいいと思いますよ。
たとえば、もしねむいさんが『コンクール前だから毎週レッスンしてほしい』という場合も対応できますから」
いや、毎週なんてそこまでは望んでいない。
ただ、この先生と私では、時間・スケジュール感覚があうかってことなんやけど、どうなんだろう?