ここ数日はポップス系のみの練習
弾きあい会が終わってからというもの、クラシックピアノのレッスンでは次にやる曲が決まっていないので、何となくモチヴェーションがあがらない。
本当はレッスンにかかわらず、自分でとっとこ曲を見つけて、進んでいけばいいのだけれどもね。
でもこのあいだみたいに、せっかくシンフォニアをやっていったら、突如、「フランス組曲にしましょう!」と言われるのも、多少なりともガックリくるのだ。
というわけで、ここ数日はバッハは欠かさないものの、ジャズ・ポップス系を弾くほうが多かったので、その忘備録。
若いころに比べて採譜に時間がかかりすぎる
私が若いころ、夜、お酒を提供する席でBGMとしてピアノを弾いていたことは、何度か書いたと思う。
そういう仕事ではとにかくレパートリーの多さがものを言うので、当時は耳でとらえたメロディーとコード、ときには歌詞とコードだけをメモして専用のノートをつくっていた。
下は40年前のノート。
何と英語の歌詞は、手動式のタイプライターで打っていた。
よく見ればミスタイプがいっぱいあるだろうなぁ。
そこで今回もこの方式でやってみようと思ったが、歌詞をつけるのはもう面倒くさい。
それに「君の瞳に恋してる」はしみじみ泣ける歌詞でもないし・・・というのでメロディーとコードだけ書いたが、えらく時間がかかってしまった。
若いころはさっさとできた作業なのにね。
ああ、やっぱりトシは取りたくない!
「君の瞳に恋してる」が主題歌だった映画「セラヴィ」
この「君の瞳に恋してる」は日本でもヒットし、若い人のあいだにも愛好者は多いようだ。
フランスでも2017年の映画、「セラヴィ」(原題:Le ses de la fête)に主題歌として使われている。
この映画、17世紀の貴族の館を会場とした結婚式に関わるひとびとの、ずっこけた人間喜劇を描いたもので、大変面白かった。
これだけ大規模な結婚式を催すぐらいだから、新郎新婦の家は相当裕福らしく、新郎のお母さんは上品なマダムで、昔のヒット曲をバンドに演奏してほしい、とカセットを渡すのである。
そのなかの1曲が「君の瞳に恋してる」なのだ!
【自撮り動画】「君の瞳に恋してる」
さて、われもこの「君の瞳に恋してる」を弾いてみようと思ったが、むずかしかったこと。
ボーイズ・タウン・ギャングのキーどおり、B♭で始めたが、彼らは1コーラス終わったところでD♭に転調している。
ボーカルの女性は意外にキーの幅が広いのだ。
でも私はフラットの多いD♭はできるだけ避けたいし、キンキンの高音もどうかと思うので転調は思い切ってナシ。
あと弾いてみてわかったのだが、この曲はストリートピアノ向き。
アウトドアでガンガン低音を8分音符で鳴らすのはいいだろうが、家で弾いていると、別部屋にいる夫ちゃんに遠慮してしまう。
「これ、うるさいよね? ゴメンね!」
それに夏だからこんな慌ただしい曲はちょっと弾いただけで汗ビッショリ!
もちろんヒヤ汗もあるのもわかってはいるが・・・