夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

ジャズピアノ:イントロに苦しみ、逃げるは恥だが役に立つ

先生も気合がはいるアンサンブル練習会

私が月2回レッスンを受けているジャズピアノの教室では、だいたい3か月に1回の割合でアンサンブル練習会というのがあり、ふだんの練習ではお目にかかれないベーシストドラマーに、いわばセッションの「胸を借りる」ことになっている。

もちろん参加されない生徒さんも多々いらっしゃるようだ。しかし自分でいうのもなんだが、私は「ヤル気まんまん」なので、初回から参加させていただいている。自分の演奏のためにもなるし、上手なひとの演奏も聴ける、普段聞いたことのない曲も知ることができる、と一席三鳥ぐらいなのだ。

そしてどういう事情かしらないが、先生もアンサンブル会を目指すとなると、けっこう指導に力がはいっている。曲目は全部先生が選ぶし、「あとの2人の動きをよう見とかなあかん」「〇〇クンがもっとソロをしたい雰囲気やったらじゃましたらあかんで」とかなりミュージシャンに気を使っているみたいなのだ。いくら仕事とはいえ、ヘタクソなおばはんらのピアノにつきあわせるのだから、気は使わなあかん、というところなのか。

「The end of a love affair」の三つ山イントロはダメ出し

私が次回のアンサンブル会にもっていく曲は「The end of a love affair」「ノルウェイの森」「Gone with the wind」の3曲だ。このうち、一番なんとかなりそうなのは「ノルウェイの森」だと思っている。

いちばん心配なのは、スローの「The end of a love affiar」。私はスローが苦手なのだ。スローで弾いているとどうしても聴き手を退屈させているような気がして、「早く終わって~」とばかりに速くなってしまう。テンポルバートっぽいイントロもなんか気恥ずかしくていいかげんになってしまう。

そこでヴォーカルがチャカ・カーンのイントロを拝借して弾いてみたら、先生にダメ出しされた。メロディーの山が3つしかないイントロは、ふだん一緒にやっていないバックにははいりにくい、というのだ。言われてみたらそんな気もするけど・・・ああ、4つ目のフレーズを考えないといけない。アタマ痛いわ。

チャカ・カーンの迫力あるヴォーカルで「The end of a love affair」

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Gone with the wind」のイントロは合格

反して、先生に褒められたのが、「Gone with the wind」のイントロだ。私は自分が弾きやすいように、ちょっと変えたけれども、先生にはすぐに「あ、これはエラのやな」と出典がばれてしまった。

エラとはヴォーカルのエラ・フィツジェラルド。20世紀を代表するジャズ・ヴォーカリストのひとりで、グラミー賞をなんと13回も受けているそうだ。

Gone with the wind」はフランク・シナトラサラ・ヴォーンも歌っているが、私のお気に入りは今のところ、何といってもエラのである。

そしてエラ盤のイントロは楽しくて、他の曲にもどんどん弾きまわし(こんな言葉があるのかどうかしらないが)ができそうである。これこそ12キーで弾ければ、もう♩=130~150ぐらいのフォービートなら怖いものなし、と思っている。

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「初見歌伴」からは逃げた

前回は「初見歌伴」で大失敗したので、トラウマとなり今回は免除してもらった。先生曰く、「プロになるには絶対必要な試練」なんだけどね。でも先生には「今からプロにはなれないし」ということで大目にみてもらったのである。

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やれやれ、クラシックでは「暗譜ジャズでは「初見歌伴」。いまのところ、ちょっと苦手に挑戦する気にはなれず、逃げ回っている状態。

こういうのを「逃げるは恥だが役に立つ」のではないかと思うのだが?