バッハコンクールは堺会場で受けるつもりだった
自宅から一番近い会場で受けようと思っていたバッハコンクールだったが、申し込み日から数日で満席になってビックリした話はここに書いた。
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そしてやむなく、大阪の堺会場で申し込み、神戸のキャンセル待ちの列に並んだ。
このとき、まさかキャンセル待ちがでるものとはまったく予想していなかった。
「しゃーないな、ボヤボヤしていた私が悪い。この際、遠くてもいいから堺で受けよう。知らないところへ行くのも面白いし」
と思ったし、先生から思いがけず、
「神戸は有名な先生がいるから、その生徒さんがどっと申し込むせいで、レベルが高いんです。だからかえってよかったかも・・・」
と言われ、ビックリしつつ、かつそんなものか、と感嘆した。
なぜかというと、その有名先生は某女子大のご出身だし、私はつい最近までその女子大に音楽科があることさえ知らなかったのである!
私は有名な音大といえば、東京の藝大とかT大(東大じゃないほう)とかK大、S大、関西ではO大ぐらいしか知らなかった。
要するに、この世界のことはまったく知らない無知のよそ者で、
「コンクールってどんなん? いっぺん経験してみたいわぁ」
というノリで普段着のままノコノコでかけていくぐらいだから、自分でも65をすぎても内向的なのか外交的なのか、社交的なのかひきこもり体質なのか、よくわからない。
神戸で空きがでたというメールがきた
ところが数日前、バッハコンクール事務局から、
第14回 日本バッハコンクール《地区大会》 神戸地区の
キャンセル待ちにご登録いただいた方へ、
申込受け入れに空きができましたのでお知らせいたします。
下記URLより24時間以内にお手続きください。
というメールがきた。
ひぇー ひょっとしてこういうのって、日程とかを考えて二股かけるかたがいるのかもしれない? キャンセル待ちがでるとはまったく考えていなかった。
そこで私は悩んだ。
ひょっとして堺のほうが恥ずかしい思いをする確率は低いかも(堺のかたごめんなさい!)
それに堺の日はジャズピアノの発表会とバッティングするので、このあいだのアンサンブル発表会のときに同門の友人たちに、
「私、こんどの発表会でられへんの!残念やわ~」
とさんざん宣言してまわったばかりである。
それなのに「やっぱりきました!」では、卒業式で別れを惜しんだ翌日にばったり顔をあわせるみたいで、決まりが悪いではないか?
そこで悩むより先生にLINEで相談した。
相談した先生の堅実なお答え
先生の答えは、
「日程や会場までの距離を考えて、楽なほうの会場を選んだらどうでしょうか?」
というものだった。
そらそうよ。
こんな「私はどっちで受けましょ、神戸? 堺?」
みたいな子供っぽい質問に答えるとしたら、そういうしかないだろう。
私はつくづくアホな質問をしたことが恥ずかしかった。
そうや、もう腹をくくろう。
世の中にはたとえ音大出身でなくてもピアノが上手なひとがたっくさんいることは前回の参加でよくわかった。
そのなかで、「私は私」でホールのピアノの響きを楽しみつつ、精一杯の演奏ができればそれでいいではないか?
覚悟を決めた私は、堺から神戸に変更の旨を伝えるメールを事務局へ送った・・・
なーんて言えば聞こえがいいが、実は堺に行くには、大阪環状線と南海電鉄に乗らなければならず、間違わずに会場に時間通りに到着できる自信がいまいちなかったのである。
大阪環状線は先日、アンサンブル練習会のスタジオに行く折に逆方向に乗ってしまったし、南海電鉄はいまだかつて乗車したことがない。
ああ大阪。
大阪へ行きたしと思えど大阪はあまりにややこしい・・・