英国王立音楽検定協会の総裁はチャールズ国王のはず
ふたたび英国王立音楽検定について、ちょっと思い出したことがあった。
下記の日本語サイトによると、英国王立音楽検定は英国王立音楽検定協会によって運営されているそうだが、
英国王立音楽検定は1889年、音楽の普及と音楽教育の向上を目的とし、4つの英国王立音楽大学のもとに設立されました。この団体の総裁は英国王室に継承され、現在はエリザベス女王が就任されています。
とある。
あれ、チャールズ国王が即位されてから、もうすぐ2か月になるよね?
なのにこのサイトは以前としてエリザベス女王が総裁ってなってるやん?とツッコミを入れたくなるが、私がまず不思議に思ったのは、「イギリス王室のかたたちは音楽好きなのだろうか?」ということだった。
チャールズ国王は大の音楽愛好家
イギリスの王室のメンバーが演奏家なんて、そんなの聞いたことがなかった。
在位年数が長かったエリザベス女王が好まれたのは「犬」と「競馬」だった、という報道は頻繁になされていたかと思う。
だけれどもエリザベス女王とピアノとか、ダイアナ元妃がバイオリンとか、キャサリン妃がフルートをなさるとか全く聞いたことがない。
英国王室のメンバーは、失礼ながら音楽という芸術は嗜まず、ご興味もほとんどないのではないか、というのが私の先入観と偏見だったので、
「ロイヤルファミリーのかたって音楽をされるんでしょうかね?」
という私の質問に対し、クラシックピアノの先生は、
「チャールズさんはチェロを弾かれます。
たしか、グレード4ぐらいはお持ちだったと思います」
と明快なお答えであった。
「へぇ~」と思った私はグーグルで検索してみたところ、チャールズ国王が大変な音楽愛好家であることを示す動画や記事が見つかった。
すみません、私が不見識でした。
私が楽器演奏家に一目を置く理由
しかし英国王室に決して劣らない音楽愛好家ファミリーは、日本の皇室ではないのか?
私は皇室ウォッチャーでもなんでもないが、意外にこの点はひょっとして軽視されている?と思われてならない。
だって、楽器をやるひとは
- 根気がなければならない:一音一音を追うのはいわずもがな、反復練習を繰り返し、ひとつの曲を仕上げるのに何か月もかかることがある。
- 他人の音をよく聴かなければならない:自己中ではダメ
- 過去の先人の作品に対する敬意・愛がなければならない
だから、楽器を長年されているかたに対して、私は自然に一目を置いているのだ。
皇室ではどなたが楽器をなさるのか?
それでは皇室のどなたが演奏家であるかというと、
まず上皇陛下。
長年チェロを演奏されているはず。
そしてつとに有名なのは上皇后さまのピアノ。
下の動画ではフルート奏者の音をよく聞きながら、実に丁寧な演奏をされていることがわかる。
私の夫ちゃんは
「公務ですごく忙しいのに、よくこれだけ弾けるねぇ」
と心の底から感心していた。
このヴィオラというのが天皇陛下のお人柄らしくて良いではないか?
ヴィオラというのはどうしてもバイオリンのような派手さに欠けるというか、縁の下の力持ち的存在と思われがちだと思う。
大事ではあるけれど、地味で控えめな楽器を、幼少のころからずっと続けておられるなんて、こういっちゃなんだが誠に好感がもてる。
でも先日のニュースで、皇后陛下が訪問先で
「陛下はピアノもなさるんですよ」とあるかたにおっしゃったとか。
ということはヴィオラもピアノもされるのか・・・
これは実に素晴らしいことと思うのだけれど、私たち国民はいつか耳にすることはあるのかな?