阪神タイガースの優勝パレードと私の期待
さてきょう11月23日の祝日は、阪神タイガースとオリックスの優勝パレード。
悪いがオリックスには興味なし。
前身の阪急ブレーブスなら応援してもよかったんだけどね(下手投げの山田、盗塁の福本とか。)
お目当ては阪神タイガースだけということで、午前中の三宮のパレードだけ見られたら充分だ(大阪御堂筋は私には心理的に、東京よりも遠い)。
さてパレードのルートは前もって調べてあったから、11時前にフラワーロード周辺に到着すればよい、とあらかじめ算段した。
そしてできれば、ルートをパレードと一緒に走れればいいな、とも考えた。
だってごちゃごちゃした横道をすり抜けるのも、子どものときから知った界隈だから大丈夫だと思ったのだ。
それに私は何も近くで選手をみたい、というわけではない。
遠くから手を振って、ちょっと声援をあげられれば満足なのだから。
三ノ宮に11時前到着では遅すぎた
しかし三ノ宮駅についた時から私の算段は甘すぎたことに気がついた。
パレード目当ての人出も多いが、いたるところに兵庫県警のかたがいらして、メガホンで誘導される。
「まっすぐ西へ向かってくださーーーーい!
元町方向へ向かってくださーーーーー!!!」
そりゃあね、群衆事故が起こったら大変だから、お巡りさんの職務の大変さはよくわかる。
誰も文句はいわず、11時前に駅周辺にいた群衆はもくもくと西へ向かうのみである。
歩きながら私は、
「ああ。私たちは迷える子羊だな」
と考える。
同時にガザを脱出しようとする人たち、ウクライナからポーランド方面へ逃れようとする群衆のイメージがわいてきて、
「こんなこと(プロ野球の優勝パレード)でもくもくと歩くなんて申し訳ないな」
とも考えた。
しかしどうしようもない。
ところが従順な子羊たちのなかでも、時折ご命令に反して途中で左折する子羊もパラパラいた。
そう言えば初秋に訪れた六甲山牧場でも、そんな冒険好きな子羊たちがいたなぁと思い出したが、なぜかきょうに限って、私はお巡りさんの指示に従ってひたすら歩いた。
ひたすら歩き、待ち、そして感激は数秒!
国道2号線の信号も、調整してあったのかきょうはなかなか青信号にならなかった。
ゴールのメリケンパークに着いたのはほとんど11:50。
大勢の群衆とともに、ひたすら待つ。
するとどこからか、お囃子のように「六甲おろし」が聞こえてくるではないか!
あー、見えてきた、見えてきた!!
このあたりになると、女性の「キャー!!」という声と男性の「ウォー!!」という声が入り混じって興奮度が高まってきた。
そして、見れました!
ワーイ、近本さーん、大山さーん、中野さーん!!!
私は必死で背伸びをし、手を振り、スマホのカメラのシャッターを切る。
まさに関西のオバちゃん頑張る、である。
しかし残念なことに、車の進行方向の右側にいる選手は、私から見えないのだ。
ひょっとして岡田監督はそっち側にいたのかなぁ。
わからへんかったなぁ。
次回はテレビニュースで見るが、さていつ?
このあと、せっかくここまできたのだから、ということで、コンクールの会場の下見に神戸駅の方向まで歩いた。
てくてく、てくてく、てくてく、てくてく。
ひょっとスマホの歩数計をみると、もうこの時点で1万歩を超えていた。
会場をざっと見て、神戸駅から満員の電車に乗り込み、やっとネットニュースをみるとオープニングでは岡田監督のあいさつがあったらしいことを知った。
なんと朝の5時半から並んでいた人もいたそうである。
これで11時前に、のこのこと三宮に着いた私は、自分がいかに呑気かを思い知った。
次回からは、もうテレビのニュースでみようっと!
しかし次回って、私が生きているあいだにあるのか?
これまでの阪神タイガースの実績を考えたら、あまり期待するのもどうかと思うけど?