夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

師のライブ鑑賞で今年のジャズはよき滑り出し

神戸三宮のジャズライブハウス「グレート・ブルー」にて

ジャズライブハウスになかなか行けなかった理由

そもそも私は、ジャズファンを公言しておきながら、ジャズライブハウスに足を運ぶことはあまりない。

理由は

  • アルコールが飲めないので恰好がつかない
  • 一緒に行ってくれる人がいない(夫ちゃんも含めて親しい知人にジャズ好きがいない)
  • 山奥に住んでいるため、帰りのバスの時間が心配

といったところか。

しかし昨夜は私を誘ってくれるジャズ友のおかげで、やっとわが師(きょうは先生から師に昇格?)のライブに足を運ぶことができた。

いまどき人を集めるにはインスタらしい

ライブ情報は師からレッスンの折に教えていただくことが多いが、今回の三宮のライブ情報については私は最初、全然知らなかった。

そこで、ジャズ友に、

「私、全然聞いてへんねんけど」

と言うと、彼女は

「先生のインスタにでてるし」

というのだ!

そうか、インスタか!

間違ってもブログではないのだ。

それに最近はフェイスブックでもないのだな?

このへんの流行の移り変わりに私がどうもついていけていない、というのが悲しいかな客観的事実なのだ。

19時オープンのライブハウスに到着すると、60名ははいるかと思われる店内はもう満席状態、ギッシリの人で埋まっていた。

そのなかをなんとか泳ぎきってステージの方向に到達しようとすると、師が

「こっち!こっち!」

と席に誘導してくれた。

「僕の生徒やから」と他の人に言い訳をしながら、私たちのためにテーブル席を確保してくれていたのだ。

しかしインスタと口コミの威力ってすごいんだね。

正月早々からこれだけの中高年が、夜な夜な三宮に集まるのだから(どうみても若者らしき人はいない)。

ジャズワルツの「愛の夢」に感動

ライブは師が率いるアノトリオで始まった。

最初の2曲は残念ながら私の知らない曲。

そして3曲目の紹介で、

「リストの『愛の夢』です」

とMCで紹介するので、私はのけぞりそうになった。

どんなのかを簡単にいうと、イントロは高音でキラキラしたイメージ、そしてテーマは「愛の夢」の最初の主題を高速のジャズワルツというアレンジで、これは私はまったく聞いたことがなかった。

もちろん師のオリジナルアレンジであることは言うまでもない。

家に帰ってから、YouTubeを調べると、リストの「愛の夢」を4ビートで弾いている人、または出版されている楽譜もあるんだね。

しかし高速ジャズワルツはなかったよ。

YouTubeにアップすればいいのになぁ~

ボーカリスト熱演のナンバー

ややあって本日のボーカリストが登場。

いかにもキャリアが長そうな女性であった。

曲目は

  • バート・バカラックの曲でカーペンターズのカヴァーが有名な「Close to you
  • ラテンの名曲「ベサメ・ムーチョ
  • スタンダードの「Fly me to the moon
  • スタンダードの「Tea for two (二人でお茶を)」をブルース仕立て
  • スタンダードの「It's all time with me」:すごいアップテンポ
  • 映画「シャレード」のテーマ
  • バラードで「Lover man
  • スタンダードの「Lover come back to me (恋人よ我に帰れ)

覚えているだけで、これぐらいかな?

たぶん1-2曲は漏れていると思うが・・・

師のジャズピアノの弾き方はクラシックとまったく違う

ボーカリストのかたには悪いが、私は師の手元や足の動かし方ばかりみていた。

もちろんレッスンでも師のピアノは聞いているのだが、こうして本番を聴いて見ると、やはり違うな~と実感する。

何と違うかというと、もちろん私の弾き方とも違うし、多くのクラシックピアニストの弾き方と、まったく、まったく違うのだ!

どう違うかというと、弾く姿が淡々としていて、タッチがあまりにも軽すぎ、力がはいりなさすぎ、ラクちんそうに見えるのだ。

しかし音は充分に出ている。

これには同行したジャズ友も同意見で、休憩時間に二人して、

「センセー、手抜きすぎ!」

というと、

師は「そうやな」と笑っているだけだったが・・・

やっぱり私がジャズもクラシックも、というのは無謀な企てなのだろうか、という考えがアタマをかすめる。

小曽根真さんや角野隼斗さんなら難なくできることかもしれないが、私にはハードルが高すぎるのかもしれない。

とはいえ、ライブはやっぱり楽しい! ノリノリだ!

こんなに楽しい夜が年頭から過ごせるなんて、ジャズについてはよき滑り出し、というところか。