夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

フランス組曲2番アルマンドの全部に指番号をふることから始めた

シプリアン・カツァリス(Cyprien Katsaris : 1951- )

みんなが弾いているバッハのなかで好きな曲は?

きのうの記事で、昨年のバッハコンクールで優秀賞に輝いた人たちが、どんなバッハの作品を弾いているか、について書いた。

ここで自分につっこみを入れたくなるのだが、何も他人様が弾いている曲と同じものをありがたがって弾く必要もないやん、ともいえる。

むしろ、誰も弾かないようなバッハの曲を弾いて、審査員をあっと言わせるほうが目立っていいのでは?

しかし残念ながら、私にはそんな度胸もオリジナリティーもない。

私より上手な人の演奏をお手本にしつつ、すこしでも彼らに近づけるよう、地味な努力を重ねるしかない、と思っているので。

というわけで、あらためてきのうリストアップした曲のなかで、どれが好きかを考えてみた。

好きな順は

  1. パルティータ2番 カプリッチョ
  2. イギリス組曲6番 ガボット
  3. フランス組曲2番 アルマンド

という順なのだが。

消去法でいくとフランス組曲2番になった

消去法でいくと、パルティータ2番カプリッチョはテンポが速すぎて、指が廻りそうにないので却下。

そしてイギリス組曲6番ガボットはトリルが多くて、これがうまくいくと本当に鈴がなっているかのように可愛らしいガボットになるんだけどね。

これはもっとトリルが上手になってから、ということで却下。

となると、フランス組曲2番アルマンドしかない?

でもこれでいいのかも。

というのも、以前バッハのシンフォニアを練習していったら、突如先生からフランス組曲への変更を提案されたし。

kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com

一般Bの説明に書かれていない本当のこと

そうだ!

とりあえずはフランス組曲2番アルマンドから行こう!

そしてきのうの記事には、「予選通過者のリストに氏名なんかいらんのちゃう?」と書いたが、早くも撤回。

なぜって検索の役に立ったからである。

一般Bのカテゴリーでフランス組曲2番エール、アリマンドを弾いたかたが金賞を受賞し、ご職業はピアノ教室の先生であることがわかったからだ。

そう言えば、一般Bというカテゴリーの説明には「どなたでも応募できます」みたいな文言があったのではなかったか?

この「どなたでも」に惑わされるとエライ目にあいそうだ。

つまりはプロのピアニストでもピアノ講師でもいいですよ、ということと同じではないのか?と今の私は思っている。

決して「ピアノを始めて1年になる初心者」でも、「ドの位置を知ったのが50歳を過ぎてからでも遅くはないあなた」にも応募資格がありますよ、という意味ではないらしい。

シプリアン・カツァリスフランス組曲2番をお手本に

本腰をいれてフランス組曲2番をやろうと思い立ち、気に入ったピアニストがいないか、またYouTubeを漁ってみた。

するとシプリアン・カツァリス(Cyprien Katsaris)のがあったのだ!

彼は1993年にNHK趣味百科「ショパンを弾く」の講師を務めてから、日本にもファンが多いと聞く。

私は彼のピアノも好きだが、さまざまなたとえ話を交えながらのレッスンのやり方も好きだし、フランス語の発音も明瞭で聞きやすいから好き(でもご時世柄、英語で話しているのも多いのがちょっと残念)。

見つけた下の楽譜付き動画だが、楽譜に指番号らしきものが振ってあるのに驚いた。

数字の書き方からして、日本人が書いたのではないことは確か。

ひょっとしてカツァリス本人?

それは何とも言えないと思う。

しかし、絶対に私よりじょうずな人が、全部に指番号をふっていることに私は衝撃を受けた。

なぜって私はいいかげんというか、アバウトというか、面倒くさがりなので、楽譜指定の指番号が気に入らない場合のみしか、指番号を書かないからである。

ふー。

こういう細かい、地道な作業からやり直さなあかんのか。

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