「春よ、来い」という朝ドラ
ユーミンの「春よ、来い」は1994-1995年に放映された同名の朝ドラの主題歌である。
私はこの曲が好きで好きで、ほとんどこの曲を聴くためにだけ、朝、テレビをつけていた。
ついでにドラマも何回かみようとしたが、あまり面白くなく途中でやめてしまった。
脚本は書けばなんでもヒットした橋田壽賀子さんだったのに、どうしてだろうね。
そう言えば、ドラマがはじまったとき、主演は安田成美さんだった。
そしてどういう理由かよくわからないが(多分、本人にしかわからないだろうけど)、途中降板し、中田喜子さんに変わったことで、当時ずいぶん世間の話題になったのを覚えている。
しかし今や誰もそんなことは覚えていないだろう。
橋田壽賀子さんのことだって、今の若い人が知っているかどうか、怪しいものだ。
しかしこの曲は永遠に残る日本の歌だろう。
私はユーミンのベスト1だと思っている。
「ぷりんと楽譜」の「春よ、来い」はむずかしかった
今から5-6年前、私は突如この曲が弾きたくなった。
好きな曲なので、ちゃんと弾けるようになりたいと思い、「ぷりんと楽譜」でダウンロードし、印刷して練習をはじめようとした。
ところがいざ弾く段となってビックリした。
キーがBbマイナーなのだ(すなわち変ロ短調であってるか?)。
フラットが5つもあるキーなんて、クラシックではしようがないが、ポップスで絶対弾きたくない。
そのキーでなければならない理由がみつからないからだ。
これは単に、ユーミンの声域にあわせたものだろうと思う。
でもせっかくおカネを出したのだから、やってみるか~と思い、弾き始めたが、2コーラス目ぐらいから、左手でメロディーを弾き、同時に右手で特徴のあるイントロを弾くようなアレンジに遭遇した。
これ、めちゃくちゃむずかしい。
ひょっとして別にもっと易しいアレンジ(初級?)のがあったのだろうか?
わからないが、すっかりイヤになって放り出してしまった。
Aマイナーでコード譜をつくった
ところが今年、またこの曲が弾きたくなった。
そこでふと思いつき、Bbマイナーより半音低いAマイナーでコード譜をつくることにした。
ちょうど最近、やっとミュージックスコアで楽譜を書くことに慣れてきて面白くなりだしたのだ。
大雑把ではあるが、下のようなのが出来上がった。
これに歌詞が入れられるといいんだけどね、まだそこまでは習得していない。
アレンジで工夫したこと
この曲は確かに曲自体すばらしいと思うのだけれど、たぶん編曲の松任谷正隆さんの才能がすばらしいんだよね。
オリジナルでは後半一瞬ときがとまるように、無音になって「はるよー」といっせいに音楽が再開するところがある。
私はここがぞくぞくするくらい好きなのだ。
それでどうしてもこれを表してみたいと思い、上行のグリッサンドでいれてみた。
しかしグリッサンドは下降はそれほどでもないが、上行は指が痛い。
それであまり練習できなかった。
もっと豪快なグリッサンドでいきたかったんだけれど。
あと2コーラス目は、これでもか、というぐらいトリルを入れてみた。
まるでトリルの練習曲みたいである。
不思議に自分が入れたい場所だとトリルは簡単に成功するのだ。
この曲はいろいろなピアニストが弾いていらっしゃって、YouTubeで探せる範囲では清塚信也さんのが一番好きである。
練習を重ねてもそれには遠く、遠く及ばないけれど、好きな曲なのでこれからも改良を重ねようと思う。