レッスン料は現金かペイペイで
2月からあらたに通うようになったクラシックピアノのお教室では、レッスン料はその都度払いとなっている。
大人の生徒はみな60分レッスンだそうだから、きたときに当日のレッスン代を支払えばよい、と体験レッスンのときに説明を受けた。
「レッスン料は現金か、ペイペイで」
と先生はこともなげに言ったが、私は本当のところ動揺した。
というのは、私は支払いには現金、クレジットカード、交通系カードを使うのが習慣で、そのときはまだその他の電子マネーははじめていなかったからである。
なぜはじめていなかったかというと、まず第一に、変化に及び腰になるシニアの習性、そして世の中にはラインペイ、auペイ、楽天ペイなどが氾濫しており、どれを選んでよいかさっぱりわからなかったからだ(今でも本当はわかっていない)。
そこで私はおそるおそる、
「あのぅー、銀行振り込みではいけませんでしょうか?」
「振込手数料がもったいないですよね?」
さあ、ここから私は勢いがつく。
「今は『ことら送金』というのがありますから、振込手数料の心配はありませんよ!」
知名度が高くない「ことら送金」
私が友人、知人に「ことら送金」ということばを発したのは、これで4回目ぐらいではないだろうか?
不思議にみなさん、これについてはご存じないのだ。
電子マネーについては私の10倍はご存じなのに。
私はこれ以上ないほど、簡素化した説明で、
「もし大手都市銀行に口座をもっていたら、少額の送金なら『ことら送金』で手数料なしで送金できます。あ、でもゆうちょはダメです」
先生にはペイペイ銀行が便利
先生は大手都銀に口座をお持ちということなので、
「ではラインで口座番号をお知らせします」
ということでその日は終わった。
しかし後日のラインでは、
「できたらペイペイ銀行に『ことら送金』でお送りいただけないでしょうか?
だめなようでしたら、三菱○○銀行でお願いします」
ということだった。
ちなみに調べてみると、現在のところ、ペイペイ銀行はことら送金に加入していない。
となると、私ひとりのために、先生は三菱○○銀行ダイレクトをチェックしないといけないってこと?
たぶん面倒くさい生徒だなぁ、と思われるだろう。
いや絶対、私が先生の立場だったらそう思う。
なので私はペイペイ銀行に振り込みができるよう、ペイペイを始めることにしたのだよ!
ペイペイ銀行への振り込みでもあぶなかった
私はなんでもそうなのだが、取説とかをまともに読まないで始めてしまう。
そしてどこかで行き詰まり、
「あー、わからへん、わからへん」
と愚痴をこぼすことになる。
その気になればいくらでも、ペイペイの使い方を教えてくれている動画まであるのに、私はそれを見ようともしなかった。
なので、ペイペイのアプリをスマホにインストールし、銀行口座に紐づけ、ペイペイ銀行のところをクリックし、先生の口座番号を入力して、振込日の指定はレッスンの一日前にしておいた。
これはレッスンの一日前に、先生に
「明日のレッスン料を本日振り込みました。
明日は○時に伺いますのでよろしくお願いします」
というラインメッセージを入れれば完璧だろうと思ったからだ。
ところがレッスンの一日前にペイペイ銀行のところをみると、
「残高不足で送金できませんでした」
とのメッセージが!
なんと、ペイペイ残高は自動でペイペイ銀行に割り当てられるだろうと思っていたのは私の勘違いで、まず「出金」をしないといけないのだね、
知らんかったぁ~ 焦ったわぁ
ピアノ教室でのキャッシュレス化
調べてみると今や、ピアノ教室でキャッシュレス化を取り入れているところは珍しくないようだ。
そうか、ピアノの先生も教えるだけではなく、経営者なのだから、そういうことにも乗り遅れないようアンテナをはりめぐらせておくべきなんだね。
考えてみれば、前の先生、その前の先生に比べると、今の先生はずっとお若いから感覚も新しいのだろう。
いや、私はついていくのが精いっぱい。
そしてスマホを忘れたり、紛失したりしないように気をつけるだけで、もうキャパ量は限界に近いのだ。