夢でささやくピアノ

ジャズピアノとクラシックピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

求む!幼稚園児でもわかるジャズの理論書

ジャズの用語はよくわからない

どこの業界でも業界用語というのがあるかもしれないが、ジャズの世界では特にこれが顕著な気がする。

私もきのうやきょうからジャズを習い始めたわけではないので、今では大抵のことはわかっているとは思うが、それでもわかったつもりでいてわかっていない用語もある。

だって相手はこっちがわかっていると思ってぺらぺらしゃべっているのに、それを遮って、「あのぅ~ ○○って何ですか?」とも聞きにくいし。

例えばジャズの世界では代役のことを「トラ」と言うが、これは昔からよく聞いた。

「あそこにはいっぺんトラでやったことがあるな」➡その店では代役で出演したことがある、という例である。

私は長年、これを「虎」つまり阪神タイガースの虎だと思っていた。

そして代役と虎のあいだにどんな相関関係があるのか?と気にはなっていたが、誰にも聞かずそのままにしていた。

ところがネットのおかげで後年、それは虎ではなくエキストラのトラの略だったことがわかったのである!

そしてつい最近もジャズピアノのレッスンで、師から

「そこは裏からはいって」と言われて何のことかわからなかった。

で、これは聞いた。

回答は、裏コード(代理コード)からはじめよ、とのことだった。

自分勝手に弾いていたのが「ぎゃくじゅん」だった

直近での疑問は逆順である。

これはネットで検索しても逆順が正しいのか、逆循なのか、いまいちよくわからない。

例をあげると、スタンダードの「Someone to watch over me」の最後はこうなっている。

しかしこれをこのまま終わると面白くもなんともない。

そこで私は最後を盛り上げるために、たいてい下のように弾いていた。

これは誰に教えられたのでもなく、こういうふうに終わっている曲が多いな、と思ったからそう弾いていたのである。

どこが違うかと言うと、Ebで終わりそうでそれではなく、いったんGm7-5➡C7と遠回りしてから、またFm7➡Bb7➡Eb で終わるのだ。

師はこれを「ぎゃくじゅん」と呼んだので、私は思い切って

「ぎゃくじゅんって何ですか?

よく聞くんですが、いままで何のことかよくわからずにいました」

と聞いてみた。

すると師はいいにくそうに、

「循環コードは1➡6➡2➡5やろ。

それを4つ戻って3度まで戻って3➡6➡2➡5ゆう進行のことをぎゃくじゅんってゆうんや」

わかります?これ?

私は「はい」といったのだが、相変わらずよくわからなかった。

わかったことは、ぎゃくじゅんとは、山手線の内回り・外回りだったり、大阪環状線みたいな廻り方とはまったく違っているということだけだった。

循環・逆循環コードと一口にいっても

家に帰ってネットでいろいろ調べてみると、下記のサイトでは

循環コードとは?作り方と気をつけたいこと

トニック以外から始まるコード進行のことで、一般的にはサブドミナントから始まるコード進行です。1625を真ん中で分割して入れ替えると2516になりますが、前後が逆になることから逆循環コードと呼ばれています。

でもこれって私が弾いてるのとちゃうやん?

私は弾いてるのは、3625なんだよーん!

いろいろなサイトをあたってみたが、結局下のがいちばん私が探しているものに近かった。

jazzsounds.net

その決め手は

  • 対象曲がスタンダードジャズであるかないか
  • エンディングに使われるコード進行であるかないか

によって違うかもしれない(あくまで、かもしれない)。

幼稚園児が読んでもわかるようなジャズの理論書

もうしゃーない、こうなったらメジャーのスタンダードのエンディングは3625と覚えるしかない。

今のところ、キーがC・F・Bb・Ebならすらすら弾けるが、たまにAb、Gの曲にあたると3度の和音を数えるところでわからなくなってしまう。

理屈はさておき、覚えるのみ。

どうもジャズはこういうのが多いような気がする。

クラシックのような譜面があるわけではなく、しかも使われる用語がケースバイケース、専門家や演奏家によって違うために、学習者は混乱しやすいのだ。

誰かもっとわかりやすい、幼稚園児が読んでもわかるようなジャズの理論書を書いてくれないかなぁ・・・