
ボーカル先生にスクールの発表会を勧められた
いまのボーカルの個人レッスン先生は、私がネットでしらみつぶしに探し出した先生である。
先生の経歴、レッスン会場、レッスンのシステム、謝礼金額などを表にして比較し、納得して選んだ先生である。
契約の面でいえば、個人対個人ということになり、レッスン会場は先生の自宅や楽器店ではなく、街のレンタルスタジオで行っていた。
ところがある日先生が、
「ねむいさんはもうセッションで歌っているのだから、いちど私が所属している音楽スクールの発表会にでてみませんか?」
と誘われた。
その音楽スクールとやらは大阪にあり、経営者はこれまで関西のジャズシーンを牽引し、現在は某音大のポピュラー音楽科の教授でもあられるピアニストのK氏とのこと(でも私は最初知らなかった)。
発表会は素晴らしく豪華で、大阪で老舗のジャズクラブを借り切って行われ、伴奏をつとめてくれるバックミュージシャンはピアノが経営者のK氏、サイドメンはこれまた有名なアロージャズオーケストラで活躍しているベース、ドラムス氏だという。
「まあ、ステキですね!」
と私はいった。
だって私は前からその老舗ジャズクラブにいってみたいと思っていたけれど、さすがにひとりでは行けないし。
夫ちゃんはジャズに興味がないし、ジャズ友を誘うにしても高い所はちょっと・・・
「ただちょっと発表会の参加費が高いんですけれど。
それにその発表会にでるには、最低3か月ぐらいそのお教室に通っていただかないといけないんですけれど・・・」
お高いというくらいは2万円近くか?と思った。
だって今通っているジャズスクールの発表会は15000円だから。
これは伴奏は同じくプロだが、会場は小さなサロン風のスタジオである。
それで私は、
「一生に一度ぐらい、そんなに豪華な発表会にでてみるのもいいかもしれませんね」
と言ってしまった。
先生も、
「そうですよ!
発表会が終わったらお教室には『ちょっと都合が悪くなりましたので』と言って辞めて、これまで通りのレッスンに戻してもいいし、もしその大阪のお教室が気に入ればそこに通い続けてもいいし」
ずいぶん考え方の柔軟な先生だなぁ。
ちょっとびっくりしたが、リッチな会場と有名ミュージシャンによる発表会に惹かれて最低数か月は通うことにした。
発表会の参加費に驚く
しかし2万円ぐらいと想像した私の考え方は甘かった。
よく聞いてみると参加費は3万円だったのだ!
3万円!
予想と1万しか違わないと言え、ちゃんと値段を聞かなかった自分に心底腹が立った。
でもこれがべらぼうに高いとは言えないのかもしれない。
有名ミュージシャン3人に払う報酬も結構な金額になるだろう。
老舗ジャズクラブの貸し切り代はいくらか見当もつかないが。
そして参加者の人数は何人くらいなのだろう?
それによってその金額が高すぎるのか、リーズナブルなのか判断も変わってくるだろう。
それにしてもどうして「ご提案どうもありがとうございます。でも少し考えさせていただいてもよろしいでしょうか?」と言えなかったのだろうか?
つくづく後悔している。
ほかの発表会に出ないで捻出する
こうなったらほかの発表会を削るしかない?
クラシックピアノの発表会参加費は大人の場合、13000円である。
これはちょっと高いような気もする。
会場は楽器店のホールで収容人数は100名ほど。
でも演奏曲目はソロピアノだけだから、伴奏者への謝礼もない。
写真代やDVD代は別料金らしいし。
ということはホール代というのは私が思うよりも高いのかもしれないが、その点はよくわからない。
最近では日常生活では節約しても、推し活や自分の趣味に関しては気前よくお金を使うひとが多いようだ(テレビのインタビューなどではそう答えている)。
でもシニアになるといろいろ考えてしまう。
趣味にお金を使いすぎて老後資金が破綻するかもしれないし、反対に健康寿命が尽きて趣味にお金が使えるのもあと数年だけかもしれない。
なのできょうも私は発表会にでたいか、でたくないか、高いか、それほどでもないのか、を延々と考えている。