夢でささやくピアノ

ジャズ、ポップス、クラシックと音楽の森をさまようねむいゆめこの音楽日記

クルト・ヴァイルのミュージカル曲「This is New」聴き比べ

クルト・ヴァイル(Kurt Weil 1900-1950)

ジャズスタンダードの多くはミュージカルから

きのうの記事でいかにも私はミュージカルが苦手なようなことを書いてしまった。

が、そんなことはないはずである。

ミュージカル映画はどれも好きだし。

「マイ・フェア・レディ」「サウンド・オブ・ミュージック」「メリー・ポピンズ」ect・・

そしてジャズのスタンダードの多くはミュージカルのなかの曲である。

「ふたりでお茶を」「ラブ・フォー・セール」「マイ・ロマンス」「ディアンドナイト」「マイ・ファイバリット・スイングス」などなどいっぱいある。

だから私の場合、ミュージカルのときはそれほどいいと思わなかった曲がジャズになると好きになるのはどうしてなんだろう?

自分のことながら、今はまだ理由がわからない。

研究中。

現に今やっている曲もそうなんだけど。

 

「This is new」はクラシック作曲家クルト・ヴァイルの作曲

今ジャズピアノでやっている曲は「This is New」。

もちろんジャズ師の指定で「誰も知らんような曲やけど、ええ曲やからやってみるか?」と言われたので、「はい」と言ったのである(内心、少しは知られている曲のほうがいいけど、と思ったが)。

ところが調べてみるとこれはクルト・ヴァイユというドイツ人作曲家のミュージカル「Lady in the Dark」のなかの1曲だった。

クルト・ヴァイユというかたはドイツで純クラシック作曲家として知られていたようだが、ユダヤ人ということでナチスから逃れるためにアメリカへ移住し、その後はミュージカルの作曲家として数々のヒットを飛ばしたようである。

 

そして「This is New」。

毎回弾くたびに「ええ曲やわぁ」と思う。

師も弾きながら、4小節目のところでAbM7からCdimに移るところで、「ここがええねん」とタメ息をついていた。

 

ミュージカルの「This is New」

これがもともとのミュージカルだとどうなるかというと、下の動画をお聞きいただきたい。

1997年のロンドンでの「Lady in the Dark」である。

テノール歌手の歌から始まり、ソプラノ歌手へ。

うん、悪くない。

でもすごく好きになるにはちょっと?かもしれない。

 

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これをジュリー・アンドリュースが歌ったのがある。

彼女は私の子どものときのアイドルだから、さすが、彼女が歌うとどんな曲でもいい曲に聞こえる。

 

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しかしここまではクラシック臭というか、ミュージカルそのものであまり変わりはない。

 

ジャズになった「This is New」

ところがジャズ風になると、ガラッと変わる。

下はジャズ歌手、ディー・ディー・ブリッジウォーター(Dee Dee Brigewater) が2002年にだした「ディス・イズ・ニュー~クルト・ワイル・ソングブック」のなかの「This is New」。

なんかめちゃめちゃお洒落である。

速いテンポのサンバ調なのだが、夜の高速道路をぶっ飛ばしている気分になる。

ハモンドオルガンのアドリブソロが都会的。

 

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そしてこれも面白い。

チック・コリアの1968年のデビューアルバムに収められている「This is New」。

速い4ビートでのチックのピアノもいいし、途中にはいる管楽器も迫力がある。

 

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あくまで私にとって、元歌のミュージカル曲には塩、こしょうが足りなく、にんにくもはいっていず。スパイスはまったくはいっていない感じ。

ところがジャズになると、シナモン、ナツメグ、クローブ、場合によってはクミン、カルダモン、コリアンダーその他もろもろが入った感じ。

今のところわかったのはこれだけ・・・