花見日和に眼科検診のわけ
きょうは絶好のお花見日和だったので、眼科検診にいった。
まるで脈絡のないような文章だが、お目当ての眼科が桜の美しい芦屋川周辺にあるからである。
それでどうして眼科かというと、近ごろ私の目の錯覚が激しく、これはひょっとして緑内障とか白内障かも?とちょっと危機感を覚えたからである。
例えば先日、キッチンに立った夫ちゃんの前に黄色く四角い物体が見えた。
それで私は、
「あ、業務スーパーでバターを買ったのね?
安かったの? いくらだったの?」
と言ったが、あのときの彼の奇妙にゆがんだ顔は忘れらない。
私の眼にバターと映ったものは実はスポンジだったのだ!
あと、ラインの通知件数が11件だったり22件だったりにみえて、慌てることがある。
「え?こんなにチェックしていないのがあったのか?」
でもそれは11件ではなく、1件であり、22件ではなく2件であって、私の眼が勝手に二重に認識していただけなのだった。
そこで私は徹底的に検査をしてもらおうと思い、眼科ドッグのあるクリニックを探した。
そこが芦屋川周辺だったわけである。
眼科ドッグではなく通常診察をすすめられた
眼科ドッグに関しては電話予約となっていたので、まず電話をかけてみた。
すると受付の方から、
「なにか自覚症状がありますか?」
と聞かれた。
「特にありませんが」
というと、
「眼科ドッグは保険が効かないので、5500円になります。
でもなにか自覚症状があれば、通常の診察で保険が効き、3割負担ですみます。
通常の診察でも最新の機器で検査しますから、こちらのほうがおトクです。
なにか症状はありませんか?」
ウーン・・・
こういうのを良心的といわずして何というのだろう?
私はスポンジがバターに見えた話はせず、スマホの文字が二重に見えるとだけ伝えた。
すると受付の人は
「よろしい、ではそれでいきましょう。
通常診察は予約の必要はありませんので、診察時間内にきてください」
院長先生のお話は理解不能だったが検査結果はもらえた
この眼科クリニックはグーグルレビューが4.2と高得点なこともあってか、受付スタッフも視能訓練士も感じよかった。
何より女性の院長先生がすごく感じよく、丁寧で、検査結果をみながら懇切丁寧に説明してくれた。
しかし私は話の6割ぐらいしか理解できなかった。
もともと眼の構造に関する知識がゼロのせいだからだ。
あぁ、先生の話を録音してもいいのだったらねぇ。
早くそういう世の中になってほしい。
素人に医学用語はちんぷんかんぷんなのだ。
でも検査結果データはもらえた。
とにかく今日の検査では目立った異常はなく、メガネを作り変えて乱視に対応できるようにすることと、後日、視野検査をすることで診察はおしまいとなった。
ということは今日の検査で3210円、視野検査でまたいくらかかかって、結局眼科ドッグと同じぐらいの費用がかかるのかな?
カスハラまがいのおじさんがいた
検査と診察が終わってお会計を待っているとき、60-70代のおじさんがやってきた。
そのおじさんは、きょうは白内障の目薬だけがほしい、でも診察券も保険証も忘れた、というのだ。
受付の方は
「診察なしでお薬は渡せません。
そして診察には保険証の提示が必要です」
と言ったのだが、そのおじさんは、
「院長先生は目薬だけだったらすぐだせると電話で言った。
だから今すぐほしい、院長先生にちょっと伝言してくれたらわかる」
と粘る。
受付の人は
「院長はただいま診察中ですので、診察を中断させることはできません」
という趣旨を腰低く表現しようとしていた。
しかしこの手のおやじにはそれが通じない。
10分ほどおなじことの押し問答を繰り返したあげく、
「ちぇ!しょーもない眼医者やな!」
と捨てぜりふを残して帰って行った。
大変やねぇ、働く人は。
こういうカスハラまがいのひとにもことを荒立てないよう、クレームがこないように気をつけないといけないとは。
疲れただろうが、満開の桜に心を癒されてまた明日から元気に出勤してほしいものだ。