きょうで発症4日目となるはず
コロナは発症したときを0日と数えるそうである。
なので、私の場合、きょうで発症4日目となるはずである。
きのう、院長先生は
「きょうがピークでしょう」
と言っておられたが、きょうはきのうより悪いので、ピークはきょうだと思いたい。
これ以上悪いのはもう勘弁してほしい。
熱は36.4度から38度の間を乱高下している。
しかし、きのうはまだお昼にトーストとチーズが食べられた。
なのに、きょうはヨーグルト以外、まったく喉を通らない。
そして液体も喉を通過するとき、激痛がはしるので、水分もあまりとれていない。
薬を飲みこむのも大変なので、私は亡き父がやっていた薬摂取法を踏襲してみた。
亡き父がやっていた薬摂取法
最晩年、父は高血圧の薬や何やかやを1回に7-9錠も飲んでいた。
しかし98歳に達する頃には、それらの薬を飲みこむのも大変だったのだ。
薬は全部、私がカプセルから出し、ネコの顔のかたちをした小皿にいれておく。
父はその薬をひとつずつ、ゼリーの上において、ゼリーひと口と薬ひとつを口に入れる。
この動作を繰り返すと、薬全部を飲み込むのに、10分くらいかかる。
あるとき私は、あまりにもそれは非効率だと思ったので、カプセルからだした薬全部をゼリーの頂上においた。
すると父は恨めしそうに、
「こんなん、飲めないよ」
と言った。
視力も弱っていたので、薬が何個あるか、ゼリーの色と混じってよくわからなかったらしい。
かといって、一度に複数の薬を口に入れてしまうと、飲み込めなくて大変なことになる。
ごめんね。お父さん。
あたしが悪かったワ。
自分が弱ってみないと、他人の痛み苦しみはわからないものだ。
キャンセルが伝わっていなかった歯医者
ときおり、塩水うがいをするために洗面所に立つ以外は、きょうはずっとベッドで寝ていた。
よくもまあ、こんなに寝られるものだと自分でも感心する。
しかし午後4時ごろ、ベッドサイドにおいたスマホが鳴るのででてみると、きのう定期歯科検診のキャンセルの電話をした歯医者からであった。
「ねむいさんですね。
きょうは15時40分からご予約されていましたが、どうされたんですか?」
と言う。
私は必死に声を振り絞って(だいたい声がまったくでない)、
「きのう、コロナに罹ったので、キャンセルしたいと電話しましたが」
と言った。
相手は平謝りに謝ったが、どうも釈然としない。
この歯医者は、新庄氏が阪神タイガース時代に通っていたことで有名な歯医者で、受付嬢も院長の趣味なのか、美人揃いである。
しかしコロナ患者に声を振り絞らせるなよ、まったく!
スタッフ同士で情報はちゃんと共有してほしいわ。
きょうのジャズピアノのレッスンも、きのうのうちにお教室に欠席の旨、電話をしておいたのだが、これも師にちゃんと伝わっているのだろうか?
なんか気になるわぁ。