当たり前のハナシだが、「ゆめこ」は本名ではない。実は、本名のほうがずっとシュールである。にもかからわず、「ゆめこ」にしたのは「夢」がことのほか好きだからだ。
ところで、「夢」は文字通りの睡眠でみる「夢」であって、わたしの苦手な、「将来の夢はなんですか?」(そんな難しいこと聞かんといて)
「夢はいつか叶う、あきらめないで」(叶わぬ夢のほうが多い、あきらめはそんなに悪いか!?)の「夢」ではない。
その昔、「夢であいましょう」という歌があった。
調べてみると、1961年~1966年ごろにNHKで放映されたバラエティー番組での主題歌、とある。
当時、私は5歳~10歳ということになるが、子どもごころに、「夢であいましょう」という文句にいたく感激した。
「そっかー 寝ても夢で逢えるんやな」と、いそいそと布団にもぐりこんだものである。
この曲、歌詞もいいがもちろん曲もいい。なんといっても昭和のゴールデンコンビ、永六輔作詞、中村八大作曲である。歌の坂本スミ子さんもすばらしい。
坂本スミ子さんといえば、後年の「楢山節考」での鬼気迫る老女役のほうが印象が強かったけど、そうだ、こんなに歌がうまかったんだ!