演奏のあいまに行われるインタビュー
もうすぐ参加することになっている弾きあい会では、各演奏者が英国王室音楽検定の課題曲1曲と自由曲1曲を弾くことになっているのだが、演奏のあいまにはインタビューが行われるそうだ。
私はこのアイデア、すごくいいと思う。
だいたいクラシックのコンサートでは、演奏ばっかりがダーーと続いて、面白みに欠けるな、と思うことがよくある。
例外は清塚信也さんかな?
この方のコンサートには一度だけ行ったことがあるが、トークが長いので、演奏に支障を来たさないか?と気になってしまった。
でもトークも面白かったし、演奏も良かったからいいんだけどね!
清塚さんのコンサートとは比べ物にならないが、私たちの演奏会では、インタビュアーが日本語、もしくは英語で質問するので、よどみなく答えられるように、あらかじめ質問用紙が渡された。
たぶん出演者はほとんど学生さん、つまり若い人なので、質問の内容は、
「好きな科目は何ですか?」
「どんな音楽が好きですか?」
などというスタンダードなものから始まって、最後にはやっぱり来たぜ、難問が!
「あなたの将来の夢は何ですか?」
将来の夢は何ですか?
私はすでに人生の日暮れ、晩秋にまで来ているので、将来の夢なんて声を大にして言うが、ない!なんにもない!
それだったら若い時にはあったでしょう?と言われても困る。
だいたい私は行き当たりばったりで行動し、目標とやらをもたない人種に属するので、こういう種類の質問をされるといつも当惑するばかりであった。
しかし年齢を重ねた今となっては、質問者は何も本気でその人の夢を知りたいと思って質問しているわけではない、ということがわかってきた。
こういうのは、いってみれば場つなぎというか、和やかな雰囲気づくりである。
英会話学校のスモールトークといっしょで、本当のことをいう必要はないから、テキトーに何かをしゃべっておけばよい。
そこで私はふと、
「私の将来の夢はオーケストラにあわせて、ピアノコンチェルトを弾くことです!」
ではどうかな?と思いついた。
日本のオーケストラはどこも経営難
いったい日本にはいくつのプロオーケストラがあるんだろう、と思い下記の記事を読んでみたら、2014年のデータという、いささか古いものであるにしろ、33のプロオーケストラがあって、しかしどこも経営基盤はきわめて脆弱だそうである。
これにコロナ禍が加わったらよけいに実情は苦しいのではないか?
収入は演奏収入が大半を占めるそうだが、それだけではあまり期待の額にならないので、地方自治体から補助金をもらっているところもあるそうだ。
だったらね、世の中アマチュアのピアノブームでしょ?
私たちのようなピアノ学習者から謝礼をとって、ピアノ協奏曲のなかから1つの楽章をおつきあいいただいたら経営的に、少しは潤うのではないか?
ピアノコンチェルトコンクールならあるみたい
私はジャズピアノも習っていて、こちらのほうは3か月に1回はアンサンブル練習会があり、これがすごく楽しいし、勉強になる。
あわせてくれる誰かがいる、と思うと急にアドレナリンが分泌されて、ふだん思いもつかないようなアドリブがでてくることもあり、不思議なことに緊張からくる失敗例はあまりない(あくまで私の場合)。
だからクラシックの場合ももっと、アンサンブル、あるいはオーケストラと弾く機会がもっとないのかなぁ~と調べてみたら、なんとピアノコンチェルトコンクールというのが2つもあった。
双方ともざっとホームページを読んだぐらいでは実像はまだよく把握できないでいるのだが、それにしても最近は探せばなんでもあるものだ!
でも、コンクールというより、とにかく金を払えば(なんかいやらしい表現だけど)オーケストラが私のへたっぴぃなピアノにあわせて演奏してくれるほうが気楽でいいんだけどね・・・