パリオリンピックボランティアになりそこねた先生
2023年9月15日のフランス語レッスン忘備録。
ムッシュー先生ががっかりしていた。
2024年のパリオリンピックのボランティアに応募するつもりだったのに、あろうことか、気がつかないあいだに応募期間が過ぎてしまっていたから、とのことである。
先生は大のオリンピック好きである。
先の東京オリンピックでは、母国語のフランス語、得意の日本語と英語、勉強中のスペイン語の成果を発揮でき、そして生まれて初めて東京に長期滞在できた、といってしごく満足気だった。
そこでパリオリンピックでも、夢よもう一度、と思ったらしいが、ボランティア登録ではパリ滞在中の住所を明らかにせねばならず、パリにいる友人に宿泊をお願いできるかどうか自信のなかった先生は、ついこの問題を先送りにしていたらしい。
ちなみにオリンピックの時期、パリでホテルの部屋を探すなんて無理無理らしい。
まあお金に糸目をつけなければあるかもしれないけど。
セーヌ川でトライアスロンの水泳ができるのか?
この日の冒頭の世間話はもう一つ。
セーヌ川の汚染状態について。
私は、パリオリンピックの開会式がセーヌ川岸で行われることは知っていたが、トライアスロンの水泳もセーヌ川で行われることは知らなかった。
そしてセーヌ川の水質が、水泳競技を行うのにふさわしいかという問題で、赤信号がともっている、というニュースもまったく知らなかった。
「ええ!知らないの?」
と先生に驚かれたが、だいたいが成人してからオリンピックにはあまり興味はないし、トライアスロンの水泳競技を本物の川でやることの意義もわからないし、飲むわけではないから水質なんか別にそれほど気ぃ使わんでもええんちゃうんの?
大阪では道頓堀川に飛び込む人もいるくらいやし。
なぁんてこういう大雑把な神経だから、あかんのやろね。
家に帰ってから、日本語でこういうことを書いた記事があるのかしらん、と思ったらあったわ。
このフランス語版は下記の通り。やっぱり日本語で読むほうが断然早いわ。
果たせなかったシラク元パリ市長の公約
1990年、当時パリ市長だったジャック・シラクは、選挙の公約として、下記の動画の通り、「3年後にはきれいな水のセーヌ川で泳いでみせる」と宣言したが、残念ながらこの公約は実現しなかったとのこと。
でも先生は、元大統領のシラクさんについては全然批判的ではなかった。
それよりも、あんなに行動的で頭脳明晰だったひとが、晩年はアルツハイマーのせいですっかり容貌が変わってしまったことを「可哀そうに」と嘆いていた。
まだ現在進行形なのでわからないが、マクロン大統領は将来、シラクさんほど愛されることもあるのだろうか?
今は徹底的に誰からも嫌われているようだけど・・・
ヴァネッサ・パラディが歌う「ラ・セーヌ」
きっと「セーヌ川」にはフランス、パリの人々には特別な存在なのだろう。
そういうことを思わせてくれる歌として、きょうはヴァネッサ・パラディ(Vanessa Paradis)とマチュー・シェディッド(Matthieu Chedid)が歌う「La Seine」(セーヌ川)をご紹介しよう。
これは2011年の3Dアニメ映画「モンスター・イン・パリ 響け!僕らの歌声」(Un Monstre à Paris)の挿入歌だが、キャッチーなメロディーが結構いいと思う。
ビディオクリップのベル・エポック的雰囲気もステキだしね。