夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

ドホナーニ指の練習をやらない理由を探す

ドホナーニの指の練習を始めてから1週間

クラシックピアノの先生から、ドホナーニの指の練習をやってみるよう勧められたことは先日、記事にした。

kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com

 

私は先生に喜ばれたいので、さっそくアマゾンで購入し、約1週間これと格闘している。

格闘しながら、これをやめる正当な理由を探している。

その理由は以下に書いてみた。

 

私の指はパブロフの犬か?

むずかしい。

譜読みが難しいのではないのだが。

NO.1からして、まず片手ずつでないとできない。

例えばドレミを1,2,3の指で押さえながら4と5の指でファソファソを繰り返すというところ。

まるでパブロフの犬の条件反射のように、3の指が上にあがってしまう。

だから私は右手で弾くとき、1,2,3の指が上に上がらないように左手で押さえつけている。

こんなやり方でいいのか?

ドレファを1,2,4の指で押さえながら、3と5の指でミソミソを繰り返すのもむずかしい。

スタカート気味ならなんとかできるのだが、これをレガートになんてできるのか?

一週間続けると、さすがにましになった。

でも、下の動画のようにすらすらとはいかない。

 

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フィンガートレーナーで代用できるのでは?

これを続けるとたしかに指の力は強くなるような気がする。

でも指の力を強くするだけなら、何も鍵盤上でやらなければならない、

ということはないのでは?という疑問がむくむく沸いてきた。

たとえば指の力を強化するフィンガートレーナーという器具。

これなら右手でごはんを食べながら、左手で指のトレーニングもできるのでは?

 

 

私がこの練習に興味をもったきっかけは、下の森本麻衣さんの動画だが、それによると、この指の練習は非常に小さい音でやるべき、とおっしゃっている(4:31あたり)。

 

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フォルテでも弾くべきなのか?

でもでもでも、ドホナーニの曲集の前書きみたいなところには、「できるだけの力をもってフォルテでゆっくりと、指を上げて、同時にテンポをあげてピアノでも弾くように」て書いてあるのだよ。

(前書きには日本語訳がなく、英語、フランス語などの翻訳がつけてあるが、私は自分の語学力に自信がないので、フランス語ネイティブの夫に仏語ヴァージョンを読んでもらって確認した)

 

この不協和音をフォルテで弾くとは、自分の耳はともかく、同居している家族がいらっしゃったら苦言を呈されるかもしれない。

 

ツェルニーを好きになるかもしれない

ちなみに、私は森本麻衣さんの動画にケチをつけているわけではない。

たぶんご自身の経験から、ピアノで弾いたほうが効果があると思われているからそう言われているのだろう。

私がごちゃごちゃ言っているのは、なんとかこの難しくて退屈な指の練習をやらないくてもよい正当な理由がないか、嫁の家事の至らなさを指摘するいじわる姑のように、探しているだけなのだ。

もっともこの練習を始めてから、急にツェルニーの練習曲が音楽的に聞こえだした、という利点もある。

だから今、あらためて「ツェルニー左手のための練習曲」を嬉々として再開しているところなのだ。

ツェルニー先生、意外にメロディーメーカー!と思ったりして。

いずれにしろ、クラシックピアノの先生が心配されたように、私がこの練習をやりすぎて指を痛めることはないと思う。

先生、ご心配には及びませんから、どうぞよろしくお願いいたします。